その人が「スマブラDX」に求める物の種類・求める水準に関わらず、
「スマブラDX」で一緒に盛り上がってくれる全ての人を歓迎します。
その人が「スマブラDX」に求めるものは、「種類」だけでなく、それをどれくらいか、という「水準」まで、一人ひとり様々です。
複数あったりもしますし、またその中での優先順位の具合も様々です。
(以後、その人が何をどれくらいの水準で求めているか、ということを「スタンス」と呼びます)。
スタンスの大まかな分類と例
- 試合を見てても良くは解らないけど、試合の盛り上がりを味わえたら OK !!
- それなりのところまで凄さが分かれば十分
- 高度な細かいところまで解って、盛り上がりだけでなく凄さを理解しながら観戦したい
- 基本的な操作ができれば十分楽しめるのでそれくらいでいい
- あまりストイックなことはしたくないけど、趣味としてそれなりには「スマブラDX」の対人戦を楽しめるくらいには上手くなりたい
- 好きなキャラを格好良く動かしたい
- 身近な友達に勝ちたい
- 負けると腹が立つので勝ちたい
- 好きなキャラで勝ちたい
- そのキャラの使い手として有名になりたい
- 「このキャラを使わせれば一番」という選手になりたい
- 日本の上位選手になりたい
- 日本一の選手になりたい
- 世界の上位選手になりたい
- 世界一の選手になりたい
自らの「スタンス」を把握していれば、どこまでやれば求めるものを得られ易く、どこからが「そこまでやらなくても良い」かが分かります。
それを把握させないままでいると、度々、他の人のスタンスを強要された様な嫌な気持ちになったり、どこかで無茶が生じたりします。
こういうのが続くと、面白くなくなってきてしまいます。
「自分はこれくらい取り組みたいのだ」という自らの「スタンス」把握し、「スタンス」の範囲内で取り組み、その人が楽しめればそれで十分なのです。
現在の自分に合わない高い理想を持ったあまり、せっかくの興味・モチベーションが萎えてしまうことは残念なことです。
継続的に最大限楽しもう
できるだけ多くの人がスマブラDXに興味を持ち、できるだけ長く楽しみ、それにより日本の「スマブラDX」が海外のスマブラDXシーンのように盛り上がることが筆者の最大の望みです。
なので、「スマブラDX」を楽しむに当たって、自分が現在どのような「スタンス」なのか、まずは把握することが大事なんじゃないかと思っています。
もちろん、「スタンス」は後から幾らでも変化するので、変化したときにはそれに応じた取り組み方に変えれば良いだけです。
「対人戦を楽しみたい」と始めたけども、続けている内にいい感じに上達できてきて「勝ちたい」が強くなってきたりすることもあるでしょう。
「あの人みたいに活躍できる選手になりたい」と高い目標を持って始めたけども、ストイックに取り組むのは合わなかったりすることもあるでしょう。
なので、まず最初の「スタンス」―――何を、どれくらいの水準をスマブラDXに求めるかを軽い気持ちで良いので考えておいて、その為にはどのくらいの範囲の取り組みでいいのかを把握しておきましょう。
色々な楽しみ方
観戦者
よく聞く話で、実際に筆者も感じることがあるのですが「趣味は上達しなくてはならない」、そこまでは言わなくても「下手の横好きは格好悪い」とされる考えの人もいるように思います。
そういう、「上達しないまま・ストイックな取り組みはせずとも好きで続けるのは格好悪い」という考えの誰かが「いるかもしれない」を気にしてしまうことで、それが「面白くないし嫌な気分になるから、やらない・辞める」といったことはある気がします。
この動画を御覧ください。
海外の大会で試合を観戦する人々のリアクションの中でも、選りすぐりのものを集めた動画です。
観戦者は、観戦の為だけに来ている人もいるにはいますが、その大会の参加者も非常に多いです
(まだ勝ち残っている人から、全敗しすぐに敗退してしまった人まで、色んな人が観戦しています)。
スポーツ観戦と同じように、その競技の腕に関係なく、好きな競技のプレイを見て興奮し、歓声を上げ、大会を楽しんでいます。
「ゲームが趣味」と聞くと、ゲームをプレイするイメージが付き物かもしれませんが、「観る」だけでもこれだけ楽しむことが可能なのです。
ゲームを競技として捉える「e-Sports」なる概念が生まれ、プロの選手が誕生していますが、スポーツと同様に「e-Sports」を観戦者として楽しみながら、その競技の盛り上がりを作る一員となることも歓迎されるのです。
自分がそのゲームを上手くなくても、上手になる為に努力する気は起こらなくても、「スマブラDXが好き」というだけで気楽にこれほどの楽しみが待っているのです。
特に、「今、まさに勝敗を決しようとしている試合を生で観戦する」のは激アツです。
運営は参加者が多いほど規模が大きくなって嬉しいし、大会のアツさも増すので、「観戦のついでに」大会に参加してあげてもいいかもしれません。
そして、人の集まるところには広告効果を狙って企業が選手や大会のスポンサーに付く、といったことも世界中で起こっています。そうなると更に盛り上がり、人も更に増えることでしょう。
「観戦すること」をメインに据える場合、上達や勝つことを目指してプレイヤーとして取り組むよりも、気軽に楽しむことができます。
ただ、知識があればあるほど観戦中の情報量が増え、楽しみを増すことができる為、自分が実践することはできなくてもいいので、情報に目を通しておくと、より楽しくなると思います。
気軽に「へー」と言いながら、「初心者指南」、「中級者指南」……どこまで読むかをあくまで自分の興味に応じて決めましょう。
対戦を楽しむ
勝敗ではなく、「対戦を楽しむ」ことの優先順位の上位に置く「スタンス」で、ノリプレイ、そして笑い声が巻き起こります。
昔、スマブラDXを学校などの友達と一緒に遊んで楽しんだときのイメージが近いでしょう。
※楽しむことを主目的としたプレイヤーも、長年続ければかなり上達してきますので、ノリプレイとはいえ相当なレベルの人も多々います。
「対戦を楽しむ」人もこのレベルが要る、というわけではなく、「勝つこと」を至上に据えた場合とは全く別種の面白さがあることを動画で感じてくれたらなと思います。
勝敗は、まず対戦そのものを楽しんでたら、ついでに付いてくる、どちらかと言えば勝てる方が面白い、といった感じに寄った「スタンス」だと思います。
人との対戦を楽しむためには、ストイックな取り組み方は求められないにせよ、できることが多いた方が楽しめる幅が広がるので、ある程度の知識と実践ができると良いかもしれません。
これもどこまでやるかは自分次第ですが、目安としては対戦攻略指南ページの「中級者指南」あたりの範囲(全てではなくても)に取り組んでみると良いでしょう。
好きなようにプレイし続けながらも上達すると、ノリプレイならではのスーパープレイが起こることもあります
(この項目の動画内にはセオリー的にも高度なプレイも多数含まれていますが)。
それが起こせたときの面白さは、数分笑い転げ、その後も思い出し笑いしてしまう程のものです!
ノリの行動選択や、撃墜がもう確定しているので必要性は全くない余計な行動の結果起きるスーパープレイは、リスク管理・効率を考えると、「勝敗第一」の人たちの試合では決して見られません。
普段からの上達の為の練習はしていなくても、こういったプレイヤーも当然ながら大会の参加者として歓迎されます。
大会の試合として対戦しているからにはどちらかと言えば勝てた方が面白いので、野試合の時ほどほどはっちゃけたプレイにはならないでしょうが、セオリーから外れたトリッキーな動きや、魅せを意識したプレイによって、試合を観ている人を沸かせ、大会を大いに盛り上げます。この動画は、特にオススメです(↓)。
勝利を目指す – 競技者・選手
試合に勝つことを優先順位の上位に置いて、上達を目指す「スタンス」です。
上達に役立つ項目の中で、まだ理解が浅いことがあったり、未熟・未習得な項目があれば出来るように取り組んでいくことが必要です。
スランプに陥ったり、壁にぶつかったりしても投げ出さず、仲間と切磋琢磨し合い、本番で自分の心の弱さを本番で乗り越え勝利したときの喜びは何にも代えがたいものです。
ただ、「勝利」といってもその勝利したい相手は誰か、という想定(水準)は人によって違います。
リアルの友人、同じ地方のオフ勢、日本全体の選手たち、世界大会で当たる選手たち……。
「勝利したい相手は誰か」で必要とされる量が変わってくるので、今想定する相手に、今の頑張りを合わせるか、逆に「自分が自発的に頑張りたい水準に応じた相手を想定する」こともアリでしょう)。
その「勝ちたい」は短期的? 長期的?
以下は、筆者の経験から来る、長期的に勝てるようになりたい人に向けたフリー対戦に対する心構えです。
今目の前の試合に勝てればそれでいいのか、それとも実力を養い、長期的に勝ち続けられるようになりたいのか。
もし貴方が長期的に勝ち続けられるようになりたければ、少なくとも普段のフリー対戦は「学習を第一」とした取り組み方をすると良いと思います。
大会の試合では「自分の出来る範囲のこと」で挑むでしょう。その試合に勝つことの価値が大きいのですから、普段でも出来ないことを本番で無理にしようとする人はほぼ居ないと思います。
ですからフリー対戦は、目標を予め決めておき、その習得・上達の為に挑むと良いと思います。
上達したい人にとって、フリー対戦は対人戦の練習なのですから、対人戦の上達をする為に取り組みましょう(一人でもできる事柄が出来る様になる為の練習は、家でやっておく方が互いに効率が良いです)。
目標は、あまり沢山定め過ぎないようにしましょう。
一つでも良いので「今日はこれだけは意識するぞ!(つい出来なかった瞬間があっても、ここですべきだったのだと明確に認識する)」という目標を持ちましょう。
相手も「上達(学習)する為にフリー対戦で練習する」という考えでいてくれるなら、目標を伝え合って、対戦しながら指摘し合えると良いでしょう。
そして、たまには「今から○本先取でガチ対戦しよう」と示し合わせて、時折勝つための対戦も混ぜたりすると、メリハリが付くと思います(※)。
※これを気軽に実現するための Web サービスを作りました。よかったら活用してください。
「フリー対戦勝率厨」は気にしない
「ガチ対戦しよう」という共通認識もなく練習でやっていたフリー対戦だったのに、勝手に勝率を計算していて、後で吹聴してしまう例を割りと見かけます(筆者もやったことがありますが、今は余りに無益なことだったと思っています)。
これは余りに無益な行為です。
結局、対戦の優劣は「大会の試合」と、互いに真剣勝負であることを示し合わせた「ガチ対戦」でしか測れません。
折角の練習の機会に、相手が本気でやっているかも解らない中、練習している相手に躍起になって勝っても意味がありません。
そして何より、そうしているのを聞いた相手は、その人とはもうフリー対戦したくなくなります
(長期的な上達の為に、今未熟な項目を練習しているつもりだったのに、その練習を勝手に実力だと決めつけられて自分の方が強い、とか言われてたら腹が立ちますよね)。
そういう吹聴する人は、練習できるはずのフリー対戦中の時間も無駄にしますし、対戦後に今後練習に付き合ってくれる相手も減るので、二重で練習機会を失っていくのです。
一方で、吹聴しない側の人でも、「フリー対戦勝率を吹聴されるかも」を気にしてしまって、普段のフリー対戦で練習できなくなってしまいがちですが、何とか堪えて自分は練習し続けた方が、長期的な実力養成につながります
(これは筆者自身も常に意識しなければと思っていることです)。
フリー対戦の勝率なんかを吹聴する相手がいたら、真に実力を発揮する場である大会の試合で打ち負かしてやりましょう。
「フリー対戦では勝率を気にせずに対人戦の練習を意識する」姿勢は、早い内ほどやりやすい
ちなみにこの姿勢は、ある程度実力が付いて名が知られてくるほど実行しにくくなってきます(吹聴もされやすくなります)。
なので、まだ実力者として知られていない内に、習得には沢山の練習が必要で難しい事柄(こういうものは後から取り入れようとすると、練習中かなり弱体化してしまいます)を中心に習得しようとすることをオススメします。
記事の内容に関して質問や感想があればどうぞ