アメリカ・ラスベガスで開催された、格ゲー界のオリンピック「Evolution 2016」に参加してきました。

遠征時の注意

これ持ってきた方がよかったなーってのを最初に挙げておきます。
ラスベガスは砂漠のど真ん中に無理やり作られた街なので、気候が普通ではなく、EVO ならではの準備した方がいいものがありました。

マスク

空気がめちゃくちゃ乾燥しているし、砂塵も空気中に混ざってる(気がした)ので、マスク必須だと思いました。
ホテルで寝ていても、鼻の穴やら喉やらが乾燥しまくって気持ち悪いし、そのせいで目が覚めたりもしたので、特に睡眠時はマスク装着して寝たかったです。

長袖の上着

外が暑い分、空調が結構効いているので施設内は結構寒い、というのは当然として、外でもあった方がいいです。日差しと「熱風」がヤバいからです。
日差しでも暑いし、風が吹いても涼しいどころか無風より暑いので、昼間+風強い日は、外で歩くときにも長袖着てる方がむしろマシだったりします。
上着が熱吸収しないように、白い上着がいいでしょう。
髪も熱くなるのでフードがあると尚良いと思います。

では、日付ごとのレポートに入ります。
全体的な雰囲気とかについては、s-royal さんが良いレポートをしてくれているので、私は来年以降の EVO 参加者の役に立ちそうな備忘録と、自身の試合について書こうとおもいます。

7/13: 出国日・入国日

備忘録いろいろ

カナダ経由便

時差の関係で、出国したときの時刻よりも前に現地に到着しました。
前回の EVO(2013)はダラスで乗り継ぎましたが、これまでの海外遠征で始めて目的地の国とは別の国、カナダを経由しての乗り継ぎでした。

アメリカ入国には ESTA の手続きが必須ですが、カナダ経由の場合は併せてカナダの eTA の手続きも必要でした。
今後カナダ経由で別の国に行く方は注意してください。

ドライアイスは 2.5 kg 以下なら OK

あと、冷蔵品を持って行ったのでドライアイスを預かり入れ荷物にいれました。2.5 kg 以下ならドライアイス OK なんです。
これは役立つ人いなさそうなのでどうでもいいですね。

モバイルバッテリー

むしろ手荷物だと OK(※)で、預かり入れ荷物だとアウトとかだった気がします。
モバイルバッテリは持っていく人多いと思うので改めて調べてみてください。

※一定の基準を超えるもの(めっちゃ大容量だったり?)の場合は手荷物でもアウトなので注意

海外用モバイルルータのレンタル

いつ困ることがあって調べ物があるかもわからないし、空港とかホテルの Wi-Fi が必ずしも無料/まともな値段で使えるかどうかも分かりません。
ので、私は必携だと思います。
「海外旅行 モバイルルータ」で検索。
また、バッテリ消費は大体早いと思うので、モバイルバッテリは2つ持っていくと安心だと思います。
相場は大体 1000-1500 円/日くらい。
ちょっと前までは 1 日の通信量制限なかったのに最近は 1 日たった 500 MB が普通だそうです。腹立ちますね。

海外旅行保険

現地で傷病にかかって病院いったりした場合、保険がないとめっちゃお金かかるのでできれば入っておいたほうがいいです(とはいえ、7回海外遠征してきましたが体調崩したり怪我したことはなかったです)。

普通にお金払うものもありますが、クレジットカードの中には、その海外旅行に行くための交通費(空港までの交通機関/飛行機代など)をそのカードで払うと、ある程度の利用付帯保険が付くものも有ります。
あと年会費必要なゴールドカードだと、持ってるだけで特に何もしなくても常に海外旅行保険が自動付帯してるものもあります。
自分はゴールドカードの自動付帯と、飛行機代払った楽天カードの利用付帯でダブルでかけてます
ただの海外遠征講座みたいになってきた。

海外でタクシー手配は「Uber」

事前準備できていなくて結局私は利用できなかったのですが、海外経験が豊富なアユハさんによると、海外でのタクシー手配は「Uber」というスマホアプリが最強だそうです。
事前にクレジットカード登録・SNS で届く認証コードを用いた認証が必要な為、予め日本でインストール・SMS メール受け取り+認証が必要です。

現地で適当にタクシー拾うとボッタクリだったりすることはあるようですし、そもそも呼ぶのもどうすんの、という感じもあります。
Uber ならアプリで表示される地図で拾ってもらう場所を指定すればそこまで来てくれるっぽいです。

道中

カナダまでの便の到着が遅かったせいで、乗り継ぎの飛行機が時間的につんでましたが、そこはちゃんと考慮してある程度待ってくれたらしく何とかなりました。
今回カナダ経由だったからなのか、パスポート通して写真とられたりする機械があったんですが、顔に露骨に×が書かれた紙が出てきて面食らいましたが、特に問題ないそうです。
顔認証的によくないとかなんだろうか……。

ホテル到着以降

十数時間の旅を経て、ようやくホテルに到着。
大抵の人は、EVO 割引があってめっちゃ安い部屋もあり(でもすぐ売り切れたらしい)、1・2日目の会場に近いという WestGate Hotel や、最終日の会場 Mandalay Bay に近い Luxor Hotel に泊まったそうですが、私はロイヤルさんが予約していた Renaissance Hotel へ。
ルネッサンスという発音ではタクシー運転手に全く通じず、結局「ルェナザァーンス」的な発音だったそうです。

【教訓】
日本のカタカナ英語は、実際の発音を全然さらってないものも結構多く、カタカナをスタート地点にすると、どんなにそれっぽく発音しようとしても通じるものには絶対ならない。ので、少なくとも目的地や目印などの固有名詞の発音は予想に近いものかどうか、予め調べておく

で、買い出し。主に水。
あとは、自分は長袖持ってきてなくて、熱風と日光がやばすぎたので、どこかショッピングモールで適当に買うことにしました。
まずはショッピングモールへ、でかすぎて迷った末なんとか適当に購入。
ロイヤルさんが死ぬほど腹減ったそうだったので、フードコートへ。

そこで食べた飯がひどかった。
鶏肉と、ブロッコリーとかの野菜と、ピラフっぽいものを頼んだんですが、味付けが全部同じ甘辛い感じの系統。
それぞれの食材の姿である必要性を感じない。全部同じ。
しかも別にそこまで美味しい甘辛さではない。
おとなしくファストフードにしておけば安定はしていたのに……。

一方、ロイヤルさんはファストフードだったが、グリーンティを頼んだら滅茶苦茶あまいグリーンティが出てきて一口で捨てるのを確定させていた。
アメリカにおいて、安い食べ物で、サブウェイ・ファストフード以外は期待にそぐわないものと思っていいでしょう。
いかに日本では安い価格帯でも美味しい食べ物が多いかを思い知りました。。

次は水を買いにいきました。
少し歩きまわってタクシーを見つけ(備忘録に Uber について書きましたが日本にいる内にアカウント認証までやっておけばよかった)、地図上でいかにも「スーパーマーケット」的な名前の場所をみつけ、そこに行って水を買おうと考えていました。
しかし、到着したら真っ昼間から閉まっている。もう閉店した店なのか、たまたま休みだったのかはわかりませんが、とにかく閉まっている。

一瞬普通に降りそうになりましたが、やっぱ違うということで、降りずに次の目的地を探して「Speedee Mart」にいってもらうことに。ここはちゃんとコンビニチックな食料品店でした。
そしてホテルから徒歩 5-10 分ぐらい南のすごい近いところだった。

ガロン水を私は 4 つ、ロイヤルさんは 3 つ購入し、水運ぶように空っぽにして持ってきていたスーツケースに詰め込んで歩いて帰りました。
ガロンいくつも手で持つのはかなり重いので、最初は邪魔でも空のスーツケースもって移動していたのは正解でした。

スマブラモチベが高まってきていたので、ロイヤルさん持参の 6 inch ブラウン管テレビでレッツスマッシュ!
画面小さすぎて直ぐに目が傷みましたが、上バーストする/させられる度・試合終わる度に窓の外の「Treasure」と書かれたかなり遠くの建物を見る、ということにすると大分マシになりました。

7/14

大会前日。同じホテルでも違うホテルでも海外勢がどっかでスマッシュやってないかツイートしたんですが、特に情報はなかった為、ロイヤルさんとちっちゃいテレビでスマッシュしてました。

そして EVO のレジストレーションもこの日。参加登録をしてバッジ(入場証)をもらう。
パスポートや、EVO 参加申し込み時にメールで届いた QR コードが載った紙が必要でした。
確か開始は 11-12 時あたりだったと思うけど、15 分前ぐらいについたら既に長蛇の列でした。
なのに開始は 30 分ほど遅れてました。

無事レジストレーションは終わり、会場の下見したかったけど、バッジあってもまだ一部の関係者しか入れなかったので、部屋に戻りました。
その後はロイヤルさんはカジノに行きましたが、私は EVO 2013 のときはちょっとルーレットしたけれど今回はカジノモチベは全然なく部屋でだらだらしたり調べプレイしてました。

ロイヤルさんが戻ってきたらカジノで勝ってました。
死ぬほど腹が減っていてあぶく銭ディナーにステーキ食いたかったそうなので、ホテル 1 階にあるレストランへ。

めちゃくちゃ高い。でもステーキもマッシュポテトもめっちゃ美味しかった。
アメリカには食うものないと初日のフードコートで思いましたが、単に低価格帯での話なんだなぁと思いました。
金を出せばアメリカでも美味しいものはありました。

ここで旅程もホテルも別な LOKI さんが到着したそうなので合流する。
すこし3人で対戦して、解散・就寝。EVO 2016 初日に備えて早めに寝ました。

7/15

ケイさんは 12 時、私と LOKI さんは 16 時から、ロイヤルさんは 18 時から試合でした。
自分の試合は遅いですが、とりあえず 10 時頃には会場の様子を見に行っておくことに。
人の多さ、熱気が日本の大会の環境と全然違うので、環境がどんなものかある程度慣れておく必要があると考えたからです。
実際、これは一旦行ってみてよかったと思います。

部屋に変える時、ブラウン管テレビのコスプレしてる女性がいましたw
IMG_2012

13 時頃には一旦戻り、1 時間ほど昼寝することに。
しっかりとは寝られなかったけど、ウトウトくらいはできて、集中力を回復。
数試合だけ、ロイヤルさんと 6 インチテレビで対戦して(あまり沢山やっても、疲れるし、更にテレビ小さいから目も疲れるので)15 時頃にいざ戦場へ。ミニテレビや GC も持参!

とりあえず、予選開始までは、試合予定の場所の近くでロイヤルさんのミニテレビで練習試合。
ここで、Toph さんと再会! Toph さんも混じって練習試合しました。
IMG_2016

テレビのあまりもの小ささに、道行く人が「見ろよあのテレビ!ちっさww」と言って通りすぎていました。
レッドブルの人にも写真が撮られていました。

あまり詳細には覚えていない試合も多いけど、それぞれの試合に触れていきます。
その前に、今回、試合においてとても役に立ったことについてお話します。

会場に向かう前、ロイヤルさんが、何を試合中に意識するつもりだ、ということについて言っていました。
とてもシンプルな 3 つで、海外遠征でいつも突然前後不覚に陥って、いつも何をしていたかわからなくなる自分にとっても役に立つかもしれないと思い、メモしておきました。
内容自体は当たり前なんですけど、その当たり前がふとしたことをキッカケにできなくなって悪循環に陥るのが海外遠征中の私なのです。

  • 相手が突っ込みそうだと思ったら置き
  • 相手が置きたそうな所でフェイント
  • 相手が引けないところに突っ込む

そして、どれか一つに固執しない

これは、のちに何度も訪れる持ち直しポイントで持ち直す支えになり、大いに役立ちました。
本質的には、これらを意識することで必然的に自分の行動を決定するのを自分の意志で行うことに繋がったことが何よりも良かったんだと思います。
海外勢は、実力自体がそこまで高くない人でも、操作精度は高くて動きが早い人ばかりなのが、日本勢との大きな違いの一つ。
いつも自分は、その速さに翻弄されて、その速さに対して「何かをしようとさせられて」しまい、自分の動きを見失って調子を崩していました。

でも、これらを意識すると、「自分がそう思ったから」置いたり、フェイントしたり、突っ込んだりします。
もし「そう思われた」のだとしても、自分の考えに基いて行動を決めています。
自分の意志を持ちながらプレイをすることになるので、相手に何かをさせられる――て、自分でなくなることがなくなったのだと思います。

後日フリー対戦しててもこれらを意識してやりましたが、これまでフリーでも負けてたような速いフォックス(実力はそこまでではない)にも落ち着いて対戦でき、不安定な試合運びにはなりませんでした。
どれだけ速くても置いてたら勝手に突っ込んできて食らってくれるんですよね。
もちろん相手も強かったらフェイントかけられたりするんですけども。

Pools Round 1

トーナメント表

Siervos | Chango 戦

初戦からプリン。。。
フォックスを使用し、戦場・泉ともに危なげなく勝利。

Shiroyasha 戦

二回戦はシーク使い。
今回もフォックスで、戦場・ポケスタで危なげなく勝利。

Wavebringer 戦

最近腕を上げていると帰国してから海外勢に聞いて知ったピーチ使い。
そしてここが最初のピンチ。

1: マルス・終点 – ×
2: フォックス・終点 – ○
3: フォックス・プププ – ○

少し前から対ピーチとかのためにマルスを使っていて、前週のオフで D2 さんとも練習したときに悪くない感じだったので、マルスを使ったんですが、最初2ストックの間に、空前→空下のコンボがジャンプでずにミスって、確定撃墜が逆に自滅になったりして焦りが出てきました。
その後は、ピーチ飛んでないのに先に飛んでしまったりと色んな所が考えてたことが全くできなくなったり、特に根拠のないあたってくれることを祈っているだけの横スマッシュをしすぎたりとボロボロになり、そのまま負けてしまいました。

今の状態では経験の浅いマルスを普段通りにすることは絶対にできないと思い、フォックスに変更。
終点では危なげなく勝利したが、最後のプププでの試合では最終ストックまで追い詰めてから焦りだしてしまいました。
またお祈りしてるだけの上スマッシュをばんばんやってしまい、ガードから反確を食らって一気にピンチに。
でもなんとか最終的には勝利でき、最初のピンチを切り抜けられました。

このときは先述した 3 つが意識できていたわけではありませんでした。
相手がこちらの焦りを見抜いたり、上スマガードしてからの反確の火力がもっと高かったりするピーチだったらここで負けていたと思います。

ロイヤルさんには、「当たってくれることを祈っているだけの、無根拠な大技は甘えだ」「甘えず厳しくいけ(根拠のある選択をしろ)」とアドバイスをもらいました。
確かに無根拠に大技を振っても、相手が実力が低ければそこまでリスクはありません。
簡単に当たってくれるかもしれないし、当たらなくても反確取られないか火力が低かったりするからです。
でもそれは、「相手の実力が低い」ことに期待し甘えているだけでしかないのです。

もう大分時間がたっていたので、ロイヤルさんの予選開始の 18 時が迫っていました。
荷物を見てもらっていましたが、一旦ここでお別れ。

Erik 戦

Pools Round 1 の勝者側決勝戦。このまま勝者側で通過すれば 129 位は確定です。
相手はなんとピカチュウ使い。
ようやくファルコの出番になりました。

1: 戦場 – ×
2: ヨシスト – ○
3: 夢の泉 – ○

初戦はピカチュウ戦を忘れていたのと、相手の火力がめっちゃ高かったことで負けました。
ここで、3年前の EVO で、世界最強のピカチュウ使いの AXE 選手と結構フリーできたときのことを思い出しました。

ピカチュウの強力なコンボ始動ワザは空中上攻撃。
攻撃判定はかなり強いけれど、攻撃判定が後ろから上にかけて発生するワザなので、向こうから仕掛けてくるときに使えるワザではなく、主にこっちが突っ込んでくるときに置いておいて狩ってくるワザ。
つまり、ブラスターで前を向かせれば、パッとは出せなくなるので、こっちからの攻撃が仕掛けやすくなる。

そして、ピカチュウが自ら素早く攻撃を仕掛けてくるときの手段は、空中ニュートラル攻撃しかない。
このワザは、攻撃判定はあまり強くないので、ファルコの空中後ろ攻撃で迎撃できる。

この2点をうまくやれれば、ピカチュウ側は、置きも攻めも制限されるかもしれない、ということです。
やりたいことをやらせると手強い相手でも、何か対策を講じて少し制限をかけるだけでも、手強さが大幅に軽減することがあります。
少し制限掛けただけでは手強さは変わらない、むしろその対策を既に知っていて、更にその対策を逆に講じてくるレベルになると、本当に手強い実力を持った選手ということになります。

相手のレベルは、咄嗟に思い返した 2 つのポイントだけでも十分機能するものだったようです。
それを意識し始めた 2 試合目はまだうまくできてなかったのでギリギリ勝利になりましたが、3試合目は 3 ストック残して快勝することができました。

海外の大きな大会では、ここまで競技人口が増えるまでは予選で総当りも昔はあったのですが、人口が増えてきて予選からトーナメントになって、いつも敗者側でなんとか通過していましたが、ここで初めて、予選を勝者側で終えることができました!
やりにくい・珍しいキャラとばっかり当たる予選でした。

進出先も予選っちゃ予選です、Round 2 なので。
Round 2 では、ここからなんと Top 32 まで絞り込むそうです。
そして、その Round 2 は当日中に行うそうです。。。

Round 2 まで

ロイヤルさんの応援にいきました。試合の詳細はロイヤルさんのレポートにあるので割愛します。
2 回戦のファルコン使い一番強くてそこはかなり危なかったですが、それ以外は難なく勝利して、ロイヤルさんも勝者側通過!
LOKI さんも戻ってきて、勝者側通過したとのこと! めでたい!

そして、Round 2 が始まる予定時刻になりましたが、なかなか始まる気配がありません。
スタッフに何度もいつ頃はじまりそうか? と訪ねましたが、私の進出先はなかなか始められそうな状態になりませんでした。
でも何時間単位でまだ始まらないかといえばそういうわけでもない、際どい状況。

しかし、昼下がりに会場に向かう前に栄養補給してから何も口にしていませんでした。
過剰な砂糖の摂取はパフォーマンスに悪影響を及ぼすと考えているので、会場でお菓子(特にアメリカのお菓子はヤバそう)を買って食べたりもしていないです。
Round 2 からは、格段にレベルが上がり、栄養が不足したままのパフォーマンスで勝てる相手ではないので、次の進出先のスタッフに「始まっても20分ぐらいで戻ってくるから少し待っててくれ!」と頼んでかなり早足で一旦ホテルへ戻りました。
ぱぱっと栄養補給して、早足で砂漠気候の中を移動し、再び会場へ。
EVO 割引なくて本当に高かったけど、片道 10 分足らずで会場までいける一番近いホテルで本当に良かった。

戻ってみると、もう何試合か始まっていました。レフェリーに言っておいてよかった。。。
レフェリーによっては、言ってても長過ぎたりすると不戦敗にする人や事情があるかもしれないので、結構な賭けでした。

Pools Round 2

トーナメント表

Kira 戦

Round 2 の 1 回戦は Bye なので試合なし、2 回戦の相手は結構有名の Kira !
MIOM の SSBM Rank 2015 の 世界ランク 60 位。
私はシーク使いと認識していて、対シークはあまり得意ではないので不安だったのですが、今は既にフォックス使いに転向していたようです。
私はファルコ。

1: プププ – ○
2: ヨシスト – ×
3: ポケスタ – ○

1試合目はあまり覚えてない。。。
投げ連を避けたくて終点を BAN したのですが、やはり私はヨシストがそもそも苦手で、特にフォックス戦はそれが顕著で2試合目は負けてしまいました。
3試合目は、ロイヤルさんが言っていた 3 つを意識しながら戦い、特に置きが通りやすかったので、空中下の置きをコンボの要にして火力を取っていき、勝利しました!
いつも海外遠征で、ある程度以上名の知れたプレイヤーには試合で勝つことができなかったのですが初めて勝利しました。
一時期・今も日本にいて、何度も MasterHand に参加してくれるオーストラリア勢 3 人も応援してくれていて、とても心強かった。

Colbol 戦

MIOM の SSBM Rank 2015 の 世界ランク 21 位の Colbol と Round 2 の 3 回戦で当たりました。
あちらはマルス、こちらはファルコでした(フォックス相手のときはフォックス使うのかな……?)

1: 戦場 – ×
2: ヨシスト – ×

あんま Colbol の動画みたことなくて知らなかったんですけど、「外出して早期撃墜する」ってのが対ファルコでめっちゃうまいプレイヤーだったそうで、型に嵌められてしまった感じですね。
いよいよかなり上位のプレイヤーとあった緊張もあり、勿論相手が強いが故のやりにくさもあり、ここまでの冷静さがなかったです。
特に2試合目はひどかったですね。
開幕ファルコの、左右台からのダッシュショートジャンプから、あるタイミングで空中下攻撃すると中央台に着地するテクニックを使い、一気に距離を詰め、上から空中下攻撃で下りながらの差し込みが通ったのはよかったのですが、下Bが横Bに化けてしまい、そしてその横Bのブレーキの入力も反応が間に合わず自滅したのは本当に痛かったです。

ちなみに、地上と空中とで、下Bではなく横Bになる斜め下入力って違うのはご存知でしょうか。
地上の方が、ある程度下の方でも横Bが出やすいんです。

ようやく生放送に出てこられたけど、全然いい所なしで負けていよいよ敗者側トーナメント、Round 2 の 5 回戦へ飛ばされます。

Jace 戦

EVO 2013 でシークさんが予選決勝でくだされていたファルコン使い。
ファルコで行きました。

1: プププ – ○
2: プププ – ×
3: 夢の泉 – ○

1試合目はフルボッコにできたのですが、Jace は対応力が素晴らしく、2試合目は逆にボコられてしまいました。
私は、ファルコンの差し込みに対して、空中後ろ攻撃による空対空が多く、逆に掴みを仕掛けていませんでした。
このことから、Jace はシールドを増やしたことで、あまりこちらの攻撃があたらないようになりました。

また、ダウン狩りされる際、リバーサルその場回避が多いことも1試合目で見られていたようで、緩急のつけた膝・踏みをかなり多く通されました。
1試合目の快勝で大したことないな、このまま行ける! という油断があったのでしょう。

3試合目は左右の台の低さから、ファルコンがショートジャンプからの空中攻撃がしにくいので、一般的にファルコンの苦手ステージとされる夢の泉を選択。
てっきりここを BAN されると思っていましたが、BAN してきたのは別のステージでした(忘れた)。

この試合は、ずっと接戦ながら、いつも Jace にリードされているような状態でした。
1試合目で対応された内容に、まだあまり対応し返せていなかったのです。
3ストック目ではようやく先にストックを奪うことができ、しかし直ぐに追いつかれました。
ファルコンの方がダメージが溜まっていましたが、ファルコも膝一発食らうだけで終わってしまうかもしれない程度にはダメージが溜まっていて、かなり緊張する状況。
ここで当たってくれることを祈るだけの無根拠な大技を振っていたら、負けていたでしょう。
ロイヤルさんの声援から「厳しくいけ」という言葉を思い出し、そういえば2試合目から攻撃が通らなくなったのは、こちらが全然掴みをせずに、空対空の置きばかりしていなかった為、Jace をシールドを増やしたからだということを考えました。

これまでの海外遠征中の自分ではありえない、根拠のある、しかし勇気が必要な選択を、そこで私はすることができました。
崖際で「2試合目からの Kounotori 対策のシールドをこれまで通りしてきたなら、掴みは通る」と勇気を出し、掴みにいきました。
すると、案の定 Jace はシールドを張っていたため、掴みは通り、前投げで外に出すことができました!
そこからはこちらのターンになり、最終的に復帰阻止も成功し、激戦を制することができました。

ここも、ピンチから持ち直せたポイントの一つでした。
口にするものに気を払っていることによるパフォーマンスとそレがもたらす集中力、ロイヤルさんの3つの意識ポイントとそれを意識することによる自分を始点にした行動決定が支えになりました。

KillaForChicken

SSBM Rank 82 位の S0ft を倒してきた、フォックス使い KillaForChicken が敗者側 Round 2 の 6 回戦まで上がってきました。
この選手も、私と同じくかなり長く DX をやっているプレイヤーらしく、私を知っているようでした。

1: 戦場? – ○
2: 終点 – ○

liquipedia では 2-1 になっているけど確か 2-0 だったはず。当時の自分のツイートでも 2-0 って書いてるし。
2-0 ながら、Kira のフォックスよりも強いフォックスでした。
Kira のときは投げ連嫌がって終点を BAN してヨシスト選ばれたけど、今度は試合運び自体は終点の方が得意だしとヨシストを BAN 。
するとステージは終点に決まりました。
Kira 戦と同じく空中下の置きを起点にした火力がとれ、勝つことができました。
ただ、置きに対するフェイントができる相手だったので、結構苦戦しました。

Colbol

敗者側 Round 2 7回戦は、再び Colbol 。
私に勝者側で勝利したあと、R2 決勝戦でドイツ最強プレイヤー Ice に負けて落ちてきたようです。
ここで勝利した人が、Top 32 (25位) 入りが確定し、EVO 2 日目に繋げることができます。

配信台での対戦かと思われたけど、枠がいっぱいらしくかなわず。
変わりに MasterHand でも使っている録画機が置いてあるテレビで対戦することに。
この時の対戦動画はまだ上がっていない模様、見つかったらはろうと思います。

1: 戦場 – ×
2: ポケスタ – ×

勝者側よりは大分マシな試合はできたと思うけど、やはり Colbol に敗北。
Colbol の火力・撃墜力がやばいのと、こちらが反確をうまくとれなかったりで差がつきました。
SSBM Rank 21 位の壁は高かった。

2 日目まで繋げたかったけど、あと一勝というところで、EVO 1 日目で Kounotori は敗退してしまいました。
とても悔しかったけど、これまでならそのまま終わっていたピンチを何度も覆すことができたので、大きな進歩を感じることができたので、満足感もひとしおでした。

7/16~

8 月 2 日に 7/15 までの分は書いていたんですけど、完全放置して 2016 年終わりまで完全放置してしまっていました。
残りはロイヤルさんも語っていることですし、俺のレポートはここまでということで公開させてもらいます。。。笑
Done is better than perfect.

P.S.
ときどさんのファンなんですけど、大会最終日翌日、空港で会えて、彼の本面白かったですとお話したり、
パーティ明けで疲れていて完全にオフな感じの状態だったので上げませんが、一緒に写真に撮らせてもらったりと最高でした。