こんにちは。スマブラDXプレイヤーのs-royalです。
先日ラスベガスで行われたEVO2016に参加してきました。
今後、もっとたくさんのプレイヤーが海外大会に出場してもらいたいと思い
少しでも興味を持ってくれればとレポートを書きました。
拙い文章ではありますが、少しの間お付き合いください。

●2014年~ スマブラDX再開
EVO2016の話の前に少しだけ僕の話をします。僕は2002~2007年頃スマブラDXを
精力的に活動していたプレイヤーでした。現役では最古参のプレイヤーです。
当時はドクターマリオを使っていて、海外大会にも何度か出場経験もあります。
2007年に大学院研究とその後の就職を理由に一時完全に引退しました。
しかし2014年秋、どんどん大きくなっていくスマブラDXトーナメントとそこで活躍する
aMSaさんに触発され再びスマブラDXのトーナメントシーンへ戻る決意をしました。
以降2016年のEVOを復帰後初の海外大会にしようと決めて練習していました。
再開するからには世界を目指してとことんやるスタンスで今も練習しています。

●2016年1月
EVO2016の種目が発表されました。昨年に引き続きスマブラDX採用と
なりました。よって予定通りに参加しようとその日の内に航空券と
ホテルの予約をしました。出場を決めたからには予定は全てそれに
合わすつもりなんでこの時点で見切り発車です。参考までに1月末の予約で
航空券は93000円程でした。
ホテルは会場の隣のWestgateにしようかとも思いましたが
カジノがうるさいかもと思ったので逆隣のRenaissanceにしました。
結果論ですがこちらの方が会場に近かったので良い選択だったかと思います。
余談ですがWestgateの部屋がEVO発表直後にあっと言う間に売れた様です。
昨日まで80ドル位の部屋があったのに、次の日には220ドルの部屋しか残ってない
といったくらいです。

●2016年7月上旬
あっという間に7月になり、ブラケットが発表されました。
自分の所を見ると1次予選は特別有名なプレイヤーは居ないみたい。
しかし、勝者側で1次予選を抜けた場合に次に当たるのはなんとWobbles!
Wobblesとは世界最強のアイスクライマー使いにしてEVO2013の準優勝者。
自身の名前が即死テク「Wobbling」に名づけられる程のそのキャラの第一人者です。
しかもWobblesは自分が2007年に参加した最後の海外大会での予選で当たった相手、
そこで負けて自分は予選落ちしたという因縁の相手です。
よってそこから出発までの1週間程は対アイスクライマー中心に練習してました。
東京からアイスクライマー使いのわっちさんを呼んでまでやってました。
(ちなみにs-royalが住んでるのは大阪です)
やれるだけのアイスクライマー対策をして出発の日を迎えます。

●2016年7月13日(水) 日本時間
ついにEVOへ向けて出発の日。電車で関西空港に到着してDX勢のこうのとりさんと
for勢のあーすさんと合流。ちなみにあーすさんは自分が先に航空券予約したら
他のfor勢がその飛行機の予約が取れず、あーすさんだけぼっちになったらしい。
3人で出発前の最後の日本食カレーを食べて搭乗へ。

しかし、荷物の中の6インチブラウン管テレビとゲームキューブがX線検査に引っ掛かり
リュック内を全部開けられ盛大に持ち物検査を受けてしまうs-royalであった。
ゲームキューブを引きずり出した係員のおばちゃんが「なんだこいつ?」と言わんばかりの
表情をしたのを今もおぼえている。こうさんあーすさん待たせてごめんね。

そんなこんなで飛行機に乗り込みまずはバンクーバーへ出発。
飛行機で眠れる様に当日朝5時に起きたが結局あんまり眠れずバンクーバー到着。
さらに乗り換えてラスベガスへ向かう。ラスベガス到着直前にものすごくゆれて
吐きそうだったがギリギリ耐えて着陸。いよいよラスベガスです。

●2016年7月13日(水) ラスベガス時間
到着時でだいたい午後3時位。荷物を受け取る。
僕とこうのとりさんで宿泊先のRenaissanceへ向かう。想像より綺麗なホテル。
こうさんが長袖が欲しいとの事でショッピングモールで買い物。
さらに水を買い込む。じつは炊飯器と米を持参しているので
後は水さえあれば米が食べれるのである。アメリカの食べ物が合わず
ベストコンディションになれない日本人も居るとのことで対策。
お茶漬けやレトルトカレーがうまくてテンション上げれた。
持ってきたテレビで少しスマブラして夜12時には就寝。

●2016年7月14日(木) ラスベガス時間
午前8時くらいに自然に目が覚める。時差ボケは無い感じ。
この日はEVOのパスを受け取る日。会場まで徒歩10分、しかしラスベガスは暑い。
日本と違い湿気は無いが日差しがとにかく強い。日差し対策として白の長袖
フードつきパーカーを準備していたので対策はできた。生まれて初めて
長袖着た方が涼しい環境でした。皆さんもラスベガスへ行く際には長袖
パーカーをお勧めします。

パスを受け取り会場を後にする時にPewPewU選手に出会った。こうさんが知り合い
だったので僕も挨拶する。PewPewUはこの大会でベスト8に残る名選手です。
ホテルに戻ってこうさんとスマブラの練習する。

夕方になってカジノに行く事にする。こうさんはカジノモチべが無いので
ホテルに残り俺一人で行く事に。
まずは歩いて行ける(と言っても15分以上はかかったが)ウエストゲートのカジノへ。
Rainさんがブラックジャックしてたのを後から見つつ、でもやりたかったポーカーが
無かったのでWynnホテルに行ってやる事にした。
Wynnホテルの豪華さに圧倒されつつポーカーテーブルへ。
2時間程プレーして48ドル勝利。帰る時にディーラーに
「I want to finish.」って言ったら同卓のおっさんに
「You mean I’m a fish!」ってからまれた。いたいけな日本人に絡むなよおっさん。
(fishってのはカモって意味です)

ホテルに帰って稼いだあぶく銭でこうさんとステーキ食いに行った。
でかかったけど結構旨かった。マッシュポテトも旨かった。
マッシュポテトは日本でも流行って欲しいな。
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ステーキ食べた後はLOKIさんも交えて3人でスマブラ。
明日は試合だし12時に寝る位に終了して就寝。

●2016年7月15日(金) ラスベガス時間
いよいよ大会当日。朝8時に起きてゆっくり準備。
こうさんの試合がPM4時から、僕の試合がPM6時から。
でも10時過ぎに会場に行き、対戦台の場所等を確認する。
流石は世界最大の格ゲーの祭典だけあってものすごい広さの中に
あらゆる対戦台が設置されていた。ものすごい熱気と活気。

自分の対戦台の場所を確認できたので一旦ホテルに戻り
自前の米と炊飯器で昼飯。そして昼飯後は昼寝。
起きたら午後2時くらいだった。昼寝したので体調は万全。
過去の海外大会でここまで体調が良いのも珍しい。

再び会場へ。試合前なので日本から持ち込んだ6inchテレビに
ゲームキューブを繋いで会場の壁際で対戦する。
するとスマブラDX有名コメンテーターであり、日本スマブラ勢とも
繋がりのあるTophさんに遭遇。久しぶりの再会を喜びつつTophさんも
交えての対戦。良いウォーミングアップになった。
ちなみにこの時の様子がRed Bullの関係者らしき方のツイッタ―に
アップされていた。会場でも色んな人が注目してたし、対戦したがってた。
関空で持ち物検査されてまで持ち込んだ甲斐があったというもの。
フリー対戦いっぱいしたい人にはこういうの持ち込むのお勧めします。

PM4時を迎え、ついにこうさんの予選が始まります。こうのとりさんは
日本最強クラスの実力と実績がありながら、これまで海外大会では
いまひとつ結果が出せていませんでした。実力が発揮できたら結果が
ついてくる人のはずなので、事前に相談して簡単にまとめた。
「突っ込んで来る時に置く、置きたくなる距離でフェイント、退けない時に突っ込む」
以上3つの基本をしっかりしよう。1つがダメだったら別のを試す。
決して1つに固執しない、それは負けフラグだ。
書いてみると至ってシンプル。でも試合中に立て直すならこの位シンプルが良い。
結果、こうさんは勝者側で1次予選突破。最後の強いピカチュウ相手も上記基本に立ち返って
上手くリードできたらしい。簡単な意識で強くなれるのは元が強い証拠。

そしてPM6時となり、ついに僕の戦いが始まる。試合中に意識する事は同じく3つの基本。
■1次予選 勝者1回戦 vsKitty
女性プレイヤーのピーチ使い。特に問題無く勝利。

■1次予選 勝者2回戦(偽) vsJV
再びピーチ使い。試合自体は問題無く勝利。
しかし、後に問題が発覚する。なんと、対戦相手は勝者1回戦で負けたにも関わらず
手違いで勝者2回戦の試合をしてしまったのだ!
(偽)とはそういう事。ってなわけで俺はもう1試合余分にやる事に

■1次予選 勝者2回戦 vsballoon
改めて真の相手との試合。
1戦目 相手ファルコン@戦場
ちょっと戦ってすぐ気付く、このファルコン強い。明らかに勝者2回戦で当たるレベルじゃない。
様子見で距離をつめてライン無い状況で刺しに行ってもギリギリのステップからつかんできた。
結局23%位の時の崖際の操作ミスで自滅したのが響いて一本目を落とす。
2戦目 相手マルス@終点
終点指定したらマルス出された。でもフォックスのギリギリ復帰を落とせない様なので
ねばってチャンス待ってたら自然と勝利。ひのさんやルドルフとの対戦経験が活きた。
3戦目 相手ファルコン@戦場
再びファルコンを相手する。距離詰めたら刺し込みがガーキャンつかみできる時があると
気づけたのでつかみが通る。あとは上にかち上げるコンボで火力取って、ダメージ貯めたら
上投げ空上で撃墜する。なんとか勝利。
balloonはこの後敗者側で予選抜けてました。やっぱ明らかに強かったもんな。

■1次予選 勝者3回戦 vsDorf
その名の通りガノン使ってきた。前日LOKIさんとやった対ガノンを思い出し
危なげ無く勝利。

■1次予選 勝者4回戦 vsMason
相手ファルコンだったけど、balloonの方が強かった。普通に勝利。
これで勝者側で1次予選通過となる。
試合後に雑談したら「ドクターはもう使わないのかい?」って聞かれた。
意外とドクター使い時代を知っている人は居るものだ。

試合が終わって席を立つとふと見覚えのある人物を発見する。
かつて世界最強プレイヤーだったKenであった。握手とハグを交し
少し雑談をする。9年ぶりの懐かしい再会だった。
また、別のプレイヤーから話しかけられた。HomeMadeWafflesというプレイヤーで
なんと10年前の大会で僕とドクター対決したらしい。こちらは忘れていたというのに
向こうは覚えていてくれた。本当にうれしい事である。

2次予選が始まる時間が近付いたので、対戦台の近くに移動する。
するとある人物と偶然目があった。思わずその人物の名が口から出た。
「Wobbles!」
向こうもこちらに気付いた。
俺の事を覚えているかと聞いたら、覚えているよと答えてくれた。
因縁の相手である。
係員に自分の試合とTVの場所を告げられた。いよいよ挑戦が始まる。

■2次予選 勝者2回戦(1回戦はbye) vsWobbles
1戦目 終点
相手は当然アイスクライマー。
なんと積極的に切り離しから刺し込んできた。その攻め方をされた時のさばき方は
練習できていないのでWobblingを食らって先制される。しかし、分断して倒しやすい
状況でもあるのでリフで分断して空上とかでダメージを稼いで倒す。
しかしこちらの被弾が多すぎて1ストック差で負ける。
2戦目 戦場
相変わらず切り離しから攻撃してくる。そこになんと台上に乗せられてから
相方掴み前投げからの本体掴みWobblingを食らう。そんなパターンがあるとは。
結局知らないWobblingパターンが多すぎて完敗。

対戦後にWobblesと雑談した。僕から「ブラケットが発表されてからの1週間、俺は
対アイクラの練習も研究もいっぱいした。でも負けてしまったよ。」と言ったら
Wobblesからすごい答えが返ってきた。
「Beating Fox is my life」
この言葉には感動した。たった1週間で対策した僕に対し、彼は人生掛けてフォックス
を対策しているのである。上の下程度のキャラで最強キャラに勝つ覚悟をもって
努力しているのである。Wobblesがいかに偉大かを思い知った瞬間だった。

敗者側に回ってしばらく試合待ち。先ほどのballoonと少しフリーしてたら
敗者側の試合が呼ばれた。呼ばれた場所に行ってみるとなんと対戦相手は
先ほど再会を果たしたばかりのHomeMadeWafflesだった。
10年ぶりの対決、お互いドクターからキャラ変えしての対決である。

■2次予選 敗者3回戦 vsHomeMadeWaffles
立ち回りは若干押され気味程度だったけど、差が付いたのが火力。
事前情報が無かったので、受け身取る時はその場受け身から最速暴れを
とりあえずやってみたけど、ことごとく相手の下スマとかみ合ってしまった。
そんなこんなで2本連続で落としてしまって敗北。
s-royalのEVO2016への挑戦は129位で終わってしまった。

負けた試合を振り返るとWobblesには何をどうやっても勝てなかった。
HomeMadeWafflesには初見ファルコの相手にどうやって情報を集めて
そこから攻めていくかができなかった。次への挑戦に向けてさらに
練習を重ねていこう。

さて僕の試合は終わってしまったが、こうのとりさんはどうなったのか
ツイッターを見ていると、なんとKiraに勝ったと!
Kiraは世界ランク60位程度で日本のスマブラDX勢でそのランクの人に勝てるのは
かなりすごい事である。さらに今まさにColbol(世界ランク21位)と配信台で
対戦中らしい。急いで探すが見つからずに終わってしまった。
敗者側の試合が始まるという所でこうさんを発見。そのまま応援に回る。
敗者側のこうさんは今までにない程に強かった。Jace相手に重いコンボを決め、
一時は対処され始めるも対処しかえして勝利。続く相手も全く危なげなく圧勝。
再びColbolと当たり途中まで押していたものの破れてしまうまで快進撃を続けた。
こうさんはこれで33位フィニッシュ。33位/2372人というのはaMSaさんを除けば
日本人最高記録。おめでとう!

時は少し戻りこうさんを探している最中にHugsに出会った。話かけるとすぐに
思い出してくれて再会を祝したハグをいただく。昔からのプレイヤーが今も
頑張っているのを見ると自分も頑張ろうという気持ちになるものである。

時刻は夜の10時をすでに回っているが、スマforの試合はまだ続いているので
見学する事に。けんたろスさんがメッチャはしゃいで応援しまくってた。
周りの人たちが笑をもらすほどに。でもアメリカの地では日本人は
どうしてもアウェーになりがちなので、あれぐらい派手に応援してくれるのは
ありがたい。頼もしさすら覚える。良いぞたろス、もっとやれ。

しばらく歩いているとものすごい人だかり。Rainさんが居たので状況を聞いてみると
なんとZeroが敗者側で試合していて、しかも負けそうなんだそうだ。
見てみたいと思いつつも人だかりがすごすぎて全く見えない。結局Zeroは勝ち、
次の日へと生き残ったそうだ。

forの試合も終わり、この日の試合はすべて終了。forは勝者16人の中に
日本人が5人も残る結果で1日目を終えた。日本人すげー。
物販コーナーでTシャツとパーカーを購入し、途中で会ったWobblesにちょっとからみ、
会場を後にしてホテルに戻る。
そのまま寝るかと思いきや興奮冷め止まぬこうさんと俺でスマブラ。
結局寝たのは午前3時とか4時とかだったはず。

●2016年7月16日(土) ラスベガス時間
起きた時はすでに10時を過ぎていた。もう自分の試合は無いのだが
forの方々の観戦と応援に行く事にした。
すでにいくらか進んでおり、これからあーすvsかめむしの日本人対決が
始まろうとしている所だった。ここはかめむしさんが勝利。
さらにブラケットは進み、あーすvsZeroがいよいよ始まる。あーすさんの
真後ろに陣取って応援する。Zeroが呼ばれても来なかったり、席に着いてから
エナジードリンクを欲しがったり色々ありつつも試合開始。
1本目はZeroが勝利、2本目の前にZeroにレッドブルが手渡される。
さらにあーすさんにもレッドブルが手渡される。仲良く乾杯して飲む二人。
このへんは動画化もされてたな。
2本目が始まる。俺もあーすさんを応援する。しかしZeroに及ばず。
Zeroはこれで3人連続日本人を倒す日本人キラーしてた。

あーすさんもらないさんも海外の人から応援されてた所を見ると
ファンが結構居るんだなと思った。10歳くらいの男の子がらないさんの
試合後にらないさんに握手を求めていた。応えてあげるらないさん。優しい。

試合の合間にふと見るとProgを発見。2014年E3のInvitationaltournamentで
コメンテーターを勤めていた人気コメンテーターです。
Progは1年少し前にツイッターで
「s-royalってまだスマブラしてたのか?ファンなんだよ!」と嬉しい事を
言ってくれていました。光栄です。こちらから挨拶するととても喜んで
くれました。これからも頑張るんで応援して下さい。
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さてforもベスト8が出そろい、壇上でファイナルが始まる。
ここまで残ったのはかめむしさん、あばだんごさん、らないさんの3名。
当然日本勢を応援する。かめむしさんが勝った時は俺もめっちゃはしゃいでた。
たろスにはもっとはしゃぐ様に言っておいた。日本人のテンションを上げよう。
らないさんは勝ってステージから退場するときに観客にハイタッチしてて
ファンサービスの良い人だなって思った。どなたかスポンサーしましょうよ、
らないプロきっと人気物になりますよ!
かめむしさんがZeroを倒した時は観客総立ちの大歓声だった。
優勝はカナダのAlly。おめでとう!
(写真はかめむしさんがZeroを倒した時の観客総立ち。タイミングが遅く座り始める人もいたが
 実際は観客がほぼ全員立っていた。)
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この後は腹が減ったのと寝不足で疲れてるのでホテルで休む事に。
ホテルのカフェで18ドルのハンバーガープレートを食す。結構おいしい。
フードコートの適当なハンバーガーは不味かったが、ホテルの高い
ハンバーガーはなかなかのものだった。

部屋に戻って30分程寝て、そこからは3日目の準備。実は最終日の日本人向けの配信で
DXの時に僕とこうのとりさんで実況解説をやらないかというオファーが来てました。
折角の機会なんでより良い解説を提供する為に、色々ノートに書いてまとめる。
スマブラはどういうゲームなのかとか、キャラクターの特徴とか、キャラ対キャラの
見どころとかを書きだした。

ある程度まとめてから再び会場へ。自前のテレビも持っていきフリー対戦を楽しんだ。
待たずに対戦できるメリットがあるので、今後も自前テレビは持っていこう。

しばらく対戦して10時半くらいにホテルに戻る。そこからこうさんと明日の実況解説の
打ち合わせをする。練習しないといけないと思ったので過去の大会の決勝動画を流しながら
こうさん実況、僕が解説を練習してみた。実況が基本しゃべり、解説が必要と思った時に
僕が解説をはさむ。解説中に試合に大きく動きがあれば解説中断して実況にまかす、
そうでないならもう少し詳しく解説するなどを練習。また、キャラの見どころを
伝えた方が良いカードではこうさんから僕に話を振る様にする事とかを打ち合わせる。
ある程度できたなと思ったので就寝。

●2016年7月17日(日) ラスベガス時間
EVO最終日。9時には起きた。DXのスタートは午後3時を予定している。
会場はマンダレイベイというホテルと言う事は知っているが、その中の
どこでというのが良く分からない。念のため僕は10時には出発して確認する事に。
タクシーで移動してマンダレイベイを歩き回って会場を発見。持っていたチケットで
会場内に入り、そこから放送席のあるスイートルームへ向かう。
途中通路から会場を除くと、すごい豪華なステージが用意されていた。
こんな大きな所でスマブラの決勝が行われるのかと思うとわくわく。
(写真は会場内通路からの会場の様子)
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スイートルームへの通路には警備員が配置されていた。さすがスイート。
その警備員に事情を話して案内してもらう事に。するとアユハさんを発見。
場所は間違いないという事で一安心。
まだ時間があるのでマンダレイのカジノに行ってポーカーする。
114ドルを勝利する。このあぶく銭を稼ぐのが実にラスベガスらしい。
時間が来たので会場に戻るとTophさんとHaxに出会う。
Haxは操作精度が異常に高いフォックス使い。好きなプレイヤーの1人なんで会えて嬉しい。

再び警備員に事情を話しスイートルームへ。すでにこうさん到着しており
ギルティが終わるまで控室で待機。スイートルームからの眺めは良く
VIPになった気分。ここ絶対芸能人とかが座る席だろ。
しかもサンドイッチなどの軽食まで用意してくれているとは。
(写真はスイートルームからの眺めとスイートルーム内様子)
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アユハさんから段取りを聞いていざ放送席へ。ホントにスタジオって感じで
自分が今から本格的に解説をするのだなと実感がわいてきた。
ブラウン管テレビが運ばれるとともにCRTコールが沸き起こり、
さらにカウントダウンが始まる。

そしていよいよ本番スタート。まずはスマブラというゲームを説明する。
EVOの放送と言う事で他の格ゲーの方々も見てるはずなので、スマブラ特有の
ルールや戦法等を紹介する。他の格ゲーとの違いを説明する事を重要視した。
試合が始まってからの実況はこうのとりさんに任せ、僕は解説を担当。
トップ8のメンバーと対戦組み合わせは昨日には分かっていたので
あらかじめ考えていたキャラ対キャラの見どころを解説した。
Plup vs Hungryboxではシークは空中での横方向の刺し合いはプリンに負けるので
プリンの真上や真下に来た時に上手く攻撃を仕掛けれるか、
Armada vs Mew2Kingではマルスは剣の判定は強いが持続が短く後隙も長いので
ピーチが如何にマルスの剣を空振りさせてその後隙を突く事ができるか。
といった感じである。
試合の楽しさと解説の楽しさを感じる内に緊張もほぐれ、非常に楽しく
解説をさせていただきました。
(リンクはGF,GFset2の日本語放送)

結果はHungryboxが負けそうな状況を何度も覆し、ついに優勝を果たす。
この時のHungryboxの驚き喜び感動の表情は今も忘れられない。
その瞬間を解説者として立ち会えた事を本当に幸せに思います。
おめでとうHungrybox!

スマブラDX終了の後、反対側のスイートルームにアメリカの有名コメンテーターである
Toph&Scarが居る事に気づく。というわけで挨拶しにいく事に。
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彼らと控室に移動し、スイートルームで観戦する事に。ものすごい役得です。
ホットドッグを買って食べながらソファーで観戦という至福の時間をすごす。
LI Joeがあまりにもみんなから応援されていたので僕も応援していた。
インフィルは名前だけは知っていたけど実際の試合を見たのは初めて。
ストVの事は良く知らないけど、途中からどんどんインフィルのペースになって
いくのを見てて強いんだと言う事はわかった。

ストVも終了してEVO2016は全て終了。ツイッチパーティに行く事に。
移動途中アユハさんが日本人らしき人からトイレの場所を聞かれている
みたいだなとか思ってたら、その人はまさかのウメハラさんだった。
ウメハラさんとすれ違うなんてここは本当に格ゲー最高峰のEVOなんだな
と実感したのであった。
パーティ会場に移動。アメリカのパーティってめっちゃ騒ぐのな。
forの日本人の方々にからみつつ、海外勢と交流しにいく。
日本語が少ししゃべれるSFATさん、めっちゃはしゃいでたHugsに会いつつ
本日の主役Hungryboxにおめでとうを言ってきた。Hungryboxのコーチとも
少し話す事ができた。
Armadaを発見!しかしあまりに神々しい存在な上に準優勝で元気が無い
様子だったので話しかける事ができず。もったいない事をした。

パーティもそこそこにして再びカジノへ行く。今日はこのまま夜通し
カジノで遊び、夜明けに自分のホテルに帰って荷造りからの空港行き
の予定である。ちなみに飛行機の時間は午前7:45発である。
カジノへ移動すると偶然にもPewPewUを発見。折角なんで少し雑談。
NorCalには強いプレイヤーがいっぱいいて良いねと言ったら
君もNorCalに引っ越してくると良いよと言われた。
そうしたいんだけどねと答えつつ、でも日本で俺は似たような事を
やろうとしていると言った。ルドルフに俺が資金援助して俺んちの
近くに引っ越す様にしたんだと言ったら、すごい驚いてた。
色々話相手にになってくれてありがとうPewPewU、これからもがんばります。

んでポーカールームに入って再びポーカー。しばらくは小さな額が動いてたが
自分にストレートが入ってめっちゃ賭けたら相手はさらに上のストレートでした。
この1勝負だけで180ドル程イワされた。ポーカーって恐ろしい。
さらにポーカーを続けるも強い手がしばらく入らずチップが減っていく。
午前2時を過ぎたあたりでこうさんから一緒にホテルに戻ります?とメッセが来る。
ベストコンディションの精神じゃないので大怪我する前に撤退を決定。
243ドル程マイナスが出ていたがここで終了する事にした。
ラスベガスでのポーカーの収支は+48+114-243でマイナス81ドルでした。
来年こそはプラス収支で終えたいものである。

●2016年7月18日(月) ラスベガス時間
タクシーでホテルに戻り荷造りしたり風呂に入ったりしてたら
空港へ出発する時間になった。いよいよラスベガスとお別れである。
タクシーで空港へ到着するとなんと目の前にときどさんがいらっしゃった。
本読みました事を伝えて握手もしてもらう。
空港で搭乗手続きをしているとforの方々とも合流する。だいたいみんな
同じ飛行機のようである。ウメハラさんやときどさんも同じ便らしい。
飛行機に乗って自分の席に行くと・・・
まあ隣の人的には事故ったらしい。

行きと同じでまずはバンクーバーへ向かう。眠いので寝てしまった。
バンクーバーで乗り換えて関空へ。さっき寝たせいであまり寝れず。

●2016年7月19日(火) 日本時間
日付が変わって関空到着。時刻は午後3時くらい。
あーすさんの荷物がバンクーバーに放置される事件が起きてしまう。
あーすさんかわいそう。
俺はここでみんなと別れ、一人電車に乗って帰路につく。
長かった旅もここで終了です。

9年ぶりの海外大会は本当に楽しかったです。
特に今回は運よく最終日のコメンテーターを任せてもらい
めったにできない貴重な体験までさせていただきました。
実況解説も好評だったようで良かったです。
海外大会って本当に楽しいんです。大会そのものも楽しいし
壇上で戦う選手を応援するのも楽しいです。日本人が試合してるなら特に。
このレポートを読んでくれた方が少しでも海外大会に興味を持ってくれたら
幸いです。海外行こうかなと迷ってるなら是非行ってみましょう。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。