はじめに
みなさんはじめまして、TANIです。
2009年ごろにスマデラを死ぬほど頑張っていたマルス使いです。
スマデラやってないのに、今更こういうものを書くことに至った経緯は、
初心者向けマルス攻略書いてくれよー
↓
5年もこのゲームやってない俺が書く意味あるの?
↓
キャラ別攻略も3年くらい止まってるよ
↓
それはまずい
というやりとりがあったからです。
スマデラでマルスを使い始めたけどよくわからない人だけでなく、そもそも対戦ゲームというものを理解していない人にとって良い文章になるよう、一生懸命書きました。
ただ、コンボパーツや細かい要素については情報として古いと思われるので書かないことにしました。
ここは今もスマデラをやっているプレイヤーに任せます。
ではどうぞ!
マルスの魅力
マルスには尖った長所が3つあります。
①長くて広い攻撃判定
②間合いの広い掴み判定からのコンボダメージ
③防御、攻撃の両方に活かせるダッシュ性能
全キャラ屈指の攻撃リーチを活かすため、状況を正しく認知し、技を選択する能力が要求されます。
コンボ火力の高さを武器に読みで技を押し付ける攻めのスタイル……
スマデラの特徴である往復ダッシュ様子見からじっくり戦う守りのスタイル……
二つのスタイルを使いこなし、自分だけのマルスを見つけ出せ!!
みたいなキャラクターです。
固有テクニックが多いわけではないので、操作練習で何かが劇的に進化するキャラクターではないのですが、技の振り方一つ一つに個性を反映させることができることができます。
また、ダッシュ性能が高いので、操作性が良く、癖が少ないのも魅力ですね。
一方で弱点もあります。
①切り返し行動が弱い
②浮かされた時の行動が弱い
マルスの攻撃は小回りが利きにくいため、切り返しの強いキャラとは言えません。
さらに浮かされた時の行動の弱さもあいまって、一言でいうと打たれ弱いのです。
一歩間違えると、
相手に潜られて攻撃される→打ち上げられる→降りられない……
といった緩やかな死がマルスを待ち受けています。
しかし、スマデラというゲームは防御関連のテクニックが豊富にあるので、十二分にプレイヤースキルでフォロー可能な弱点です。
どうですか?マルスを使いたくなったでしょうか??
マルスの動かし方
近距離
掴みが届く距離です。
攻撃の先端を相手にあてることで有利な状況を作っていくマルスにとっての苦手距離となります。
この距離に居てマルスが得することも少ないので、基本的にはダッシュ、回避などの移動手段を駆使して相手と距離を離すことを考えます。
ただ、崖際や大きな不利フレームを背負っているときに回避やダッシュを狙っても、相手の様子見行動で簡単に対処されてしまうことも多いです。
そういう場合は、しゃがみ仕込み掴み暴れ(相手の甘い攻め継続にリスクを持たせる)、
シールド→キャンセル絶空 or 回避(回避確認しようとする相手は絶空に反応できないことが多い)
の二つを使って相手を翻弄しましょう。
中距離
マルスが微ダッシュからのSJ攻撃や、前絶空からの地上技が先端当てになったり、DAが狙える距離です。
マルスが主導権を握りやすい、マルスの得意距離となります。
主導権を握れる理由としては、マルスの攻撃判定は非常に強く、ヒット後のリターンも高いので、相手はその攻撃判定を意識して立ち回ることになるからです。
ここで、その主導権を活かすために、マルス側は次の二つのことを意識します。
①相手が今攻めたがっているのか……マルスの苦手な近距離に行きたがっているか?
②マルスが動くことを待っているのか……マルスの行動の発生をつぶしたり、後隙を狙おうとしているか?
おおまかではありますが、どのような駆け引きになっているのか説明します。
技や行動の性質については後述させていただきます。
相手が攻めたがっている!
ダッシュガードや横軸深めに攻撃を当てに来ることが予測される
☆相手のダッシュタイミングを読んでSJ前Aや下Aの先端を置いて動きを止めつつ、有利状況をつくる。
☆引きダッシュで仕切り直し
相手がマルスが動くのを待っている!
距離を離したり、様子見行動をしてくる
☆リスクの少ない差し込みや前ダッシュ、前絶空から攻撃を当てに行き、相手を「攻めたがっている」状態へと揺さぶる。
☆距離を離されたら、その分前に進んで中距離を維持する。
☆相手の様子見行動にどのようなリスクを持たせるのかはキャラ対策となります。わからなかったらとりあえず放置する。
ここで注意すべきなのは、マルスが相手の攻めに対応するためにはSJを先に行っていたり、タイミングを読んで下Aを置く必要があります。
しかし、マルスは小回りの利くキャラクターではないので、これらの行動を相手に確認されてしまうと相手の攻めへの対応が非常に困難なものとなってしまいます。
つまり、相手が「マルスが動くのを待っている」状態であるのにSJや下Aを置いてしまうと、相手の攻めの起点にされてしまい、主なマルスの負けパターンとなってしまうのです。
ですから、中距離では相手の状態をじっくり観察していく必要があり、その観察方法、判断基準をキャラ対策で煮詰めていくことをおすすめします。
ここで中距離で主となる行動について紹介します。
SJ急降下空中前A
横方向に広い攻撃でマルスが空中に居る時の空対空、空対地の要となる技です。
空中前Aがヒットすれば、相手を浮きを見ながらSJ空中前A、上A、横スマッシュ、掴みなどで追撃をすることが基本となります。
また、J降りで先端をガードさせると有利状況が作れるため、難しいですがダッシュガードや相手のガードに合わせることも効果的です。
スマブラのガードは解除に時間がかかるため、相手に攻撃をガードさせてこちらがすぐに動ける場合(J降りで空中前Aを振っているから)は有利な駆け引きとなるのです。
とりあえず把握しておきたい空中前A先端当て後の駆け引きとしては、
回避される→ダッシュ掴みやDA、場合によっては横スマッシュを当てる
ガードキャンセルジャンプされる→引きダッシュで様子見しつつ相手の着地際を狙って駆け引きする、相手のジャンプタイミングを読んで上A攻撃でジャンプ発生を潰す
ガード継続→再度SJ降り空前A先端や、下A先端、微前ダッシュ即引きダッシュ、前ダッシュ掴みなどで揺さぶりをかける
というようなものくらいで十分です。
下A
地対地最強技
相手のダッシュに合わせて置くことで、地上から相手を寄せ付けないことが可能です。
ヒットすると確定ではありませんが展開の速さからダッシュ掴みが通りやすいです。
また、置きだけでなく、ガードしている相手に先端をチクっと当てて揺さぶったり、走行から先端当て、前絶空から先端を当てるなど、能動的な振り方もあります。
しかし、相手に読まれるとダッシュSJからの攻撃をモロに食らうために感覚で振ることは控え、相手が地上戦を意識しているときに振るようにして、飛び込みしようと意識しているのであれば対空準備を意識しましょう。
上A
対空技
発声が速く、判定も強いので一方的に負けることはほぼありません。
当たればコンボに移行でき、%の高い相手に対しては撃墜技として機能します。
相手のSJを見てから出したり、打ちあげた相手を再度打ち上げる際に合わせたりすることが主な使い方です。
最強対空ではありますが、後隙が非常に長く、様子見、ガードに非常に弱い技なので相手を見てしっかりと振りましょう。
ダッシュ掴み
空中前A、下A、上Aをしっかり使い分けると、相手のガード割合が増えてきます。
そうなってきたときに掴みを通す感じで使ってみると効果的です。
SJ様子見→急降下
マルス初心者にオススメしたいリスクの低い安定様子見行動です。
相手のダッシュやダッシュSJを確認して空中前Aを振る準備をし、相手が動かなかったら自分も技を振らないで置きましょう。
しっかりと相手キャラを見て、さらに、相手のダッシュ、SJに意識を集中して他は何も考えないようにすることが上手に様子見するコツです。
マルス対策が不十分な対戦相手にはこれをやっているだけで勝率が安定するくらい強力な行動です。
とりあえずやってみて、相手に上手く対応されたらそこをキャラ対策として詰めていくと良いです。
引きダッシュ
先述した、相手が攻めたがってる状態か、マルスが動くのを待っている状態かが、よくわからないときに、とりあえず距離を離す時に使いましょう。
初心者の方がとりあえずSJ、とりあえず下Aと適当に振っている場面を、引きダッシュをして、再度しっかり相手の意識の在り所を探るようにするだけで勝率ウナギ昇りです。
遠距離
中距離からさらに離れた距離です。
マルスは飛び道具を持っていないので中距離まで地上から近づいていきましょう。
適当に技を振らず、ジャンプをせず、相手を見ながら距離を詰めていくようにすれば無駄な被弾は少なくなるはずです。
あとがき
このマルス攻略っぽい何かを書くにあたり意識したことは、読んでて楽しくわかりやすい、かつ親切な文章にすることでした。
コンセプトは欲張りすぎですが、それを実現させるために、マルスの楽しさを前面に押し出しつつ、使い始めるとまず苦労するであろう中距離での駆け引きと技の選択についてはちょこちょこ実践的な要素を内容として入れることに決め、
構成については、いろんな人が書いたいろんなゲームの攻略記事や、友人からアドバイスや感想などをを参考にさせていただきました。
どーでもいいですが、タイトルは『ストリートファイター暗殺拳』という無料映画でのお気に入りセリフをオマージュしています。
映画として普通に面白いので興味ある方はようつべさんで検索してみてください。
それでは。
とても分かりやすい文章でマルスの色々なわからなかったことが解消されました。
1つ質問なのですが、中距離の項目で相手が動くのを待っているときに行う行動の
「リスクの少ない差し込み」とは、具体的にはどのような行動のことを指すのでしょうか。
下強や着地直前の空前先端当てとかですか?
よろしくお願いします。
ご感想ありがとうございます。
質問の答えですが、まず何を考えて画面を見ているのか、という話になってきます。
中距離の項目で少し触れましたが、漠然と画面を見る(←初心者に多い)と自キャラばかり見てたり、相手が何をしているか、くらいの情報しか得られません。
ただ漠然と画面を見るだけで対地や対空が出来る人はよほどの経験があるのか、もしくは天才なので、経験も才能もない人はどうやればいいのか、というのが質問の答えになってくると思います。
書くと長くなるので簡単に言うと、どこを見るのかポイントをしっかりと絞ることです。
上Aを狙うのであれば、画面の上の方に意識を集中させて戦います。
もちろん相手のキャラによって違うのですが、イメージとしては、
↓↓ココらへんをみる
相手 自分
このように見ていればまず対空は出るはずです。
その際には一切の雑念をしてて上だけ見ます。
リスクを分散させるため、相手の地上攻撃、深めのダッシュSJに対応できるような防御関連の仕込みをしつつ、上を見るのがベストです。
余談ですが、上達の遅い人の特徴として、画面を漠然としか見ていない、というものがあります。
適当に画面を見て、相手が動いた、止まっている、自分が攻撃された、自分の攻撃があたった、、
というような情報しか得られてないので、対戦回数を詰んで反射的に正解の選択ができるまでゲームをやりこまないといけません。
中距離の項目で書いているように、
相手に何を意識させたいのか、実際に相手は何を意識しているのか、では画面のどこを見たらいいのか、、、
ここ辺りをしっかり考えながらやっていけば、対地も対空も安定します。
ご回答ありがとうございます。
例えば上強なら、相手キャラの頭上の少し前を見ればいいということはわかりましたが、
その辺りに視点を集中させて、何を見ればいいんでしょうか。
普通に、相手キャラがSJすれば、その視点にSJ相手キャラが入ってくるからそれを見て上強をする、ということかなと思ったんですが、これでいいでしょうか。
あと、ダッシュに下強をあわせるという場合、
これは相手より少し前に視点を置いて集中するという感じでいいでしょうか。
自分のこれまでの上達はまさに「対戦回数を詰んで反射的に正解の選択ができるまでゲームをやりこんだ」だけだったことがそのように書かれてはっきりと自覚しました。
意識的な部分を一時的に弱くなるとしても、取り入れていく必要性をひしひしと感じましたw
よろしくお願いします。
>相手の何を見るのか?
俺の書き方が多分悪かったです。
ただ、書き出すと相当な文量になってしまうんで他の人に任せたい部分ではあります……
相手の少し前空中を見るというのは、簡単に説明しているだけなのでキャラ対策で見るポイントは変わってくるのでそこらへんの細かいところはキャラ対策で詰めます。
そもそもの質問がマルス攻略の理解度が低いところにあるので、もう一回マルスの中距離のところをよく読んで欲しいんですけど、基本は相手のやってくる行動に何でもかんでも意識を張って反応するのではありません。
大まかにはなるのですが、自分が相手に何を意識させているのか、相手は自分に何を意識させたいのか、を把握したうえで相手の行動に合わせて意識を集中させるポイントを絞るということです。
悪い例が、
上を見よう、あ、SJやってきた、ラッキー、というようなものなのでこうならないように注意です。
何度もすみません。
つまり、中距離の項目で書いてあることを実践して相手の意識を誘導し、
その上で「誘導通りに相手が動く可能性が特に高い」だろうと判断したときにのみ、
意識を集中させて確認行動を狙う
という感じでいいでしょうか。
そうですね、マルス攻略で触れている意識の仕方はそのような感じで大丈夫です。
誘導できてない相手に対してどこを意識するのか、などの話は全く別の話になってきますが、基本的な部分はだいたい同じなのでとりあえずは意識している行動を相手がしてきたらしっかり対応できるようになると良いです。
別キャラでも言えることですよね。
とても勉強になりました。ありがとうございます。
とても読み応えがあり、しっかりマルス使ってみようかなと思えました。
参考にしたいと思うのですが、疑問があったので質問させてください。
上強については「相手のSJを見てから出したり」、
下強については「相手のダッシュに合わせて置く」
といった記述がありましたが、確かにこれができれば強いぞということは分かるのですが、
ダッシュやSJを見てから強攻撃を出して、間に合うものなのでしょうか?
よろしくお願いします。