- 「しゃがみモーション中」の効果である、ヒットした攻撃のふっとびに影響を与える「しゃがみ耐性」効果
- このテクニックの「食らい硬直をキャンセルして直ぐに動ける」効果
を混同している方があまりにも多いので、今後は「のけぞりキャンセル」と筆者はできるだけ呼称することにします。
口頭では、つい短い「しゃがみ」という単語が出てしまうかもしれませんが、少なくとも文字では気をつけます。
賛同頂ける方は同様に「のけぞりキャンセル」という呼称を使っていただければ幸いです。
前提
「のけぞりキャンセル」は、厳密にはテクニックというよりは仕様です。
「“ダウンしない程度の食らい硬直(=のけぞり)”中に地面に触れると、食らい硬直はキャンセルされて、通常着地モーションになる」という仕様です。
仕様なので、条件さえ満たせば、特に何も操作をしなくても起こり得るものです。
※「のけぞり」とは、攻撃を食らった後に地面に触れてもダウン・受け身にならない弱いふっとび(ふっとび値80未満)を指しています
地上に立っているときに起こす方法
ヒットストップ終了時までにスティック(or Cスティック)を下方面に倒しておく
解説
このページでは主に頻度の多い、地上で攻撃を食らったときに何もしていなければのけぞりキャンセルが起こらない状況で、オートヒットストップずらしで地面にめり込むことでのけぞりキャンセルを起こす、意図的に行うテクニックとしての「のけぞりキャンセル」を解説します。
攻撃がヒットした瞬間、その攻撃の角度が水平より高いものであれば、食らったキャラは空中にいる状態だと見なされています。
ふっとび始める前(ヒットストップが終わる前)までに、スティックかCスティックを下に倒していると、「オートヒットストップずらし」により、下に位置がずれて地面にめり込んだ状態がふっとびの開始位置となります。すると、ふっとび1F目に足場に触れることになります。
これにより、「空中でののけぞり中に接地すると、食らい硬直モーションはキャンセルされ通常着地モーションになる」というのけぞりキャンセルの仕様を満たすので、食らい硬直が通常着地になって、その結果すぐに動けるようになるのです。
のけぞりキャンセルのキャラ差
上記で説明したとおり、のけぞりキャンセルとは、結果として「通常着地」が起こります。硬直の短い「通常着地」なので、直ぐに動けるように見えるわけです。
つまり、通常着地の硬直が短いキャラクターは、のけぞりキャンセルによって動けるようになるまでに時間が短いということです。ほとんどどのキャラは 4F ですが、は 2F だったりと他のキャラより素早く動けます
(なお、通常着地の硬直の長さについては、こいくち操作マニュアルの動作・移動関連の「着地」タブで書いています。最も長いキャラクターは 6F と、そのキャラ自体の色んな遅さも相まってかなり気の毒な感じです…)。
のけぞりキャンセルのできない攻撃
前述の通り、のけぞりキャンセルとは、「着地による食らい硬直のキャンセル」です。
「着地」とは、空中にある状態のものが地上にある状態に移行するということなので、当然ながら地上のものが着地することはできません。
つまり、「ヒットしても地上判定のままになる」攻撃を地上で食らった場合、空中にいない=着地できないので、のけぞりキャンセルが成立しません
(「地上判定のままになる攻撃」については、「ヒットストップずらし」の記事の「縦方向のヒットストップずらしについて」を参照してください)。
斜面におけるのけぞりキャンセル
ヒットストップずらしの記事の「縦方向のヒットストップずらしについて」の通り、斜面においては「ヒットしても地上判定のままになる」かどうかが変化するので、のけぞりキャンセルができる・できないも変化します。
例えば、斜面に立っていて、下る方向に0°の攻撃を食らった場合をイメージしてください。0° つまり真横にキャラが移動することを考えると、空中に出るイメージになると思います。よって、通常できないはずの0°ベクトルの技に対して何も操作しなくてものけぞりキャンセルが起こります(ヨシストの斜面で下り方向に飛ぶようにのリフレクターを当ててみてください)。
逆に、0°以上のベクトルの技を食らっても、斜面に立っていて、上る方向に食らった場合は、その角度に移動してもその先に地面が存在すれば空中に出ることはないので、地上判定のままとなり、普段(水平な足場)ならのけぞりキャンセルできる技でもできなくなります。
ヨッシーストーリー・夢の泉の崖付近や、ポケモンスタジアムの変化後にも数々の斜面があるので、知っていると有効活用できることがあります。
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