これからファルコンを使う人へ

名古屋勢のファルコン使いのながいもです。
ファルコンくらいしか扱えない不器用なスマブラーですが、新規の人に伝えられるものもあるかと思うので書いていきます。
こうさんが攻略指南に記したものと被ってしまうこともあるかと思いますが、そこはご容赦を。

まず、長所から
・随一の機動力、ステップ性能
・各種空中攻撃のリーチの長さ
・急降下の有無による差し込みの緩急がつけやすく、相手を惑わしやすい
・全キャラに対して投げからのコンボ火力のレパートリーが存在する(掴みのリターンがとてつもなく高い)
・空中前(膝)という作中最強クラスの撃墜技の存在
・重い体重によるバーストのしにくさ

お次に短所
・落下が早いので比較的コンボされやすい体質
・復帰が単調なので復帰阻止されやすい
・技の発生が遅く密接状態からの攻めはやや苦手
・ガードさせられた後の展開が苦しい(発生の早い暴れ手段がほとんどない)
・空中で反転する動作がないので、咄嗟の崖埋めが他のキャラより遅め
・着地キャンセルが難しい

ざっとこんな感じですね
では、これを踏まえて全体的な立ち回りを書いていきます。

~立ち回り~(キャラ対は後程記述)
持ち前の機動力とリーチを活かして、相手に差し込みに行くもよし、相手の出方をうかがって後隙を狩るもよし、というように攻める分には困ることのないキャラだと思います。

攻めるときに意識することは
①何のために技を振っているのかという意識
②主要技のダウン%
③攻撃の先端当て
④急降下や二段ジャンプを絡めた緩急の付け方
これらが重要かと思います。


技の振り方についても例えば、相手のジャンプ狩りだったり、相手の差し込みへの置き技だったり、相手への着地狩りだったりと多種多様存在します。
思考停止でとりあえずロータリーを振るというのが初心者によく見られる典型例です。
常に相手の動きを予測してそれを狩る選択肢を選択していくことを心がけて対戦していくと、試合の勝ち負けに関わらず自分自身の成長に早く結び付きます。


ダウン%についてですが、ファルコンというキャラは相手のダウンが読めたらそこに膝を当てるだけで勝てるキャラなので各種技のダウン%はおおまかに把握しておきましょう。
(例)
相手が微妙に浮いていて、その着地間際に下強や、横強で拾う

相手の受け身ミスを誘発

ダウン確定なのでそこに膝

などは昔からある典型的な流れの一部ですね。

他にもロータリー二段目や上強なども中%あたりからダウンになるので相手が受け身を取り損ねる可能性も比較的高いので狙い目です。
展開の早い攻めを心掛けて、相手の受け身入力がミスしやすい所の経験則を培っていくとよいでしょう。


技の先端当てについて
せっかくの長い攻撃判定も密接するように振ってしまっては勿体ないです。
ロータリーや空後や空上は基本的に先端当てすれば相手のガードキャンセルからの行動で反確をもらうことはありません。こちら側に届いていない相手側のその行動を咎めるというところまで意識配分して技を振りましょう。


ショートジャンプからの差し込みの際に急降下の有無を混ぜることでファルコン側の着地地点を変えることができ、相手の間合い管理の感覚を惑わせることができます。
おおまかに言えば、相手の引く動きに合わせて急降下を入れずに差し込み、相手が距離を詰めて来るならば急降下を入れておくといった感じに。
ファルコンはショートジャンプの上り中の空後や空上はオートキャンセルになるため着地前に空中ジャンプを出すことが出来ます(これがめちゃくちゃ強い行動)
これを使って相手に牽制して相手の行動を伺いつつ、台上に逃げたり、相手の技を釣って後隙を狩るなどといったことも可能になります。

お次は防御面について

機動力は随一なものがありますが、ガードさせられた状況にはかなり弱いです。
その場の緊急回避も後隙が長く、使い勝手は良くないので、ガードさせられたときは相手の攻めの合間を読んで転がり回避をする、もしくはガードキャンセル絶空で間合いを確保してからステップで仕切り直すなどが無難な策でしょう。

ラインの回復手段としては
・愚直にガンダッシュ
・ジャンプ読みや台上待ちして来たらファルコンキックなんかもアリ
・ダッシュ大ジャンプや台を経由して移動
・無敵をつけた崖絶空からライン回復を図るのも強いです

要するに相手の上をとるか下をとるかという話ですが上手く択を散らしましょう。

体重が重いのでしゃがみ耐性を上手く活用しましょう。
相手の空中攻撃の持続当てや、起き上がり攻撃などはかなりの%までしゃがみ姿勢で耐えることができるので確反を取れるように意識。
また、しゃがみ姿勢からの前後へのダッシュを練習しておくと良いでしょう。(特に後ろ側)

復帰について
ご存じの通り復帰はとても弱いです。
どうにか工夫して相手の攻撃が当たらないようにする、もしくは当たっても死なないようなルートを選択して復帰の試行回数を稼いでなんとか復帰するという狙いになります。
復帰のポイント
・空中ジャンプで崖をつかめる範囲を把握しておく(少し崖から離れてても掴める)
・上B復帰で崖を掴むギリギリの復帰位置を各ステージで覚えておく
・上Bの復帰の軌道を混ぜる(急降下の有無や横移動の強弱で崖を狙うかステージ中央を狙うか)

各種技の個人的な見解も載せておきます。

・ロータリー(空中NA)
判定がとても強いですが、発生がやや遅めなので暴れ手段としては心もとないです。
相手のジャンプからの行動を咎める役割が非常に強く、台上に逃げる相手にも刺せるようになるとファルコンのターンの継続につながります。
また、台上の受け身を狩るときにもロータリーでほぼ全狩りできるので火力の向上にも繋がります。
フローティーなキャラ(マルス、シーク、ピーチなど)に対して投げからの重要なコンボパーツになりますので一段目の発生を早くできるようにしておきましょう。

・空中前(膝)
最大最強の武器
コンボの締めにはもちろん、持続当てを利用した復帰阻止や、立ち回りからの生当て(相手の引く動きや詰めてくる動きの先においておくイメージ)、そして相手のガードへの固めといった様々な使い方が可能。
固めとして使用するときには最低空で当てればこちら側に有利フレームがつくので展開を優位に運べます。
復帰阻止としてカス当てした後は、大抵がそのまま空中ジャンプからの空上が繋がるのでかなり強い復帰阻止の択となります。

・空上
ファルコンの空中技でもっとも発生が早く前方から上方に強い判定が出る技。ガードから暴れるとしたらこの技がおすすめ。
コンボパーツとして大変優秀であり、ショートジャンプ中からどれだけ早くこの技が出せるかで火力も違ってきます。
早く出せているかどうかの見分け方として、技を出し終えた後の着地前に空中ジャンプが出るかどうかで判断できます。
他にも判定を活かして相手の着地狩りや、台上の敵への攻撃(受け身狩りも含む)、などの用途があります。
ちなみに崖を掴んでから真上に崖離しジャンプした直後に空上を出すともう一度崖を掴むことが出来ます。
対遊撃の復帰阻止である程度の復帰ルートを潰しつつ、崖を埋めることができるので使える場面も多々あるかなと思います。

・空後
空対地の性能が異常なまでに優れている技。発生がやや遅くはありますが立ち回りや復帰阻止などで大変活躍してくれる技です。
立ち回りにおいては判定を活かして空後の壁を作りながら相手に牽制をするのが強いです。また先端当てを心掛ければガードからの確反ももらいにくくなります。
オートキャンセルを利用した二段ジャンプなどで相手を翻弄できればなお良いでしょう。(二段ジャンプを使えばかなり深い差し込みも可能になるのでおすすめ)
空後を当てた際に、相手は上変更していることが多くそのまま膝に繋げることが可能な展開が多くあります。この見極めがしっかりできるようになるとファルコンの強みがかなり引き出せると思います。
この際に空後の着地キャンセルからの反転ダッシュという一連の動きをしっかり練習しておきましょう。
この技もまた、空上同様に崖掴みから出すことでまた再び崖を掴むことが可能になるので覚えておくと損はないかなと思います(以外と入力が難しいので要練習)

・空下
かなり強い判定の技でありますが、発生が遅く後隙もそれなりにあるため乱発は禁物。
しゃがみ耐性を無視できるというのは大変強く、プリンやピーチ、サムスなどしゃがんでから確反を狙ってこようとする相手にはかなりぶっ刺さります。
技が出る直前にファルコンが空中で丸くなるような姿勢を取るため、地上にいる相手の攻撃を透かしつつ、こちらの攻撃を当てることができる点が強いです。
後ろ側に大きな攻撃判定があるため、引きステップで間合いを空けて、相手の差し込みを誘いつつ、空下で迎撃するという使い方が非常に有効です。
これは対マルスや対シークにおいて地上戦でのやり取りから相手の上を取ることができて、なおかつリターンがかなり高い選択肢となります。

・横強
発生は遅いですがそれなりのリーチがあるため、置き技として使ってます。
ロータリーを振った後で着地狩りに来た相手に刺さったり、上シフトをすることで相手のジャンプを抑制したりなんかが実用的な使い方じゃないかなと思います。
対遊撃では下シフトで相手の横B復帰を狩ることも出来ますし、相手の着地間際に当ててダウンのタイミングをずらすことで受け身ミスを誘発することも可能です。

・下強
こちらも発生は遅いですがリーチがかなりあるため、それを活かした使い方をしましょう。
しゃがみ耐性を使って相手の着地狩り拒否の技を受けつつ反撃したり、相手の引く動きに合わせて使用したりが主な使い方です。
こちらも受け身ミスを誘発することも可能な技でもあるので使ってみるといいかも。

・上強
一旦足を上に上げてから踵落としをするので、攻撃判定が遅れてやってきます。
崖際で相手が暴れながら復帰をして来た際に、相手の攻撃を透かしつつ踵を当てることができる場合もあるので、そのときは復帰阻止がかなり楽になります。
他にも夢の泉などの低く不安定な台の上での置き攻め(空中技が出る前に台に着地してしまう状況)において2択は狩れるような技の振り方を自分はしています。

・弱攻撃
相手のガード固めからの派生として使います。こちらの着地の後隙のフォローとしても使えなくはないですが、相手が上級者であるほどしゃがみ耐性から確反を取ってくるので過信は禁物です。
弱攻撃は3段目まで派生しますが、途中で掴みを挟んだり、ロータリーでガードジャンプを牽制したりと色々な択を自分のなかで用意しておくとよいでしょう。(弱からの掴み入力はジャンプキャンセル掴み、もしくはほんの少しだけ歩いてから掴みを入力するのがおすすめ。)
また、この際にはタイミングを一定にするのではなく意図的に変化させて相手を揺さぶれるとなお効果的です。
あと、弱の3段目はキャンセルが可能で、そこから膝が繋がってバーストも狙えます。
キャンセルするタイミングはヒット時と空振り時で違ってくるのでどちらも練習しておきましょう。
自分の体感としては
ヒット時には均等に3拍子を刻んでからダッシュ入力する。
空振り時には3段目だけワンテンポ遅らせてからダッシュ入力する。
という方法が一番安定してます。
万が一マッハパンチが暴発してしまったときは、自動的に解除されるタイミングを相手は伺っていることが多いので敢えてマッハパンチを継続させてお茶を濁してから間合いを空けるというのも小賢しい択ではありますが必要かなと思います。

・掴み
リーチこそ短いですが、持ち前の機動力でカバーしていきましょう。後ろ側にも若干の掴み判定があるため、こちら側がガードしていて若干めくられ気味でも相手を掴める場合があります。この掴めるか掴めないかの判断が出来るようになるとファルコン使いであると言えるでしょう。
基本的に掴んでからは上投げか下投げでターン継続をしていきます。
ファルコンの落下の早さと空中攻撃の強さから相手がガードで固まる場面もあるので、すかし着地からの掴みもあると相手を崩すレパートリーになります。

・相手が落下の早いキャラの場合
(遊撃、ファルコン)
上投げ、下投げともに0%からダウンするので投げループからの火力が求められます。
この際、投げた後に絶空を挟むことで相手の着地地点に近づきます。
相手のダウンからの起き上がり攻撃はこちらのしゃがみ姿勢による耐性で潰すことが出来るので(大体100%までなら耐久可能)、かなり心強いです。
あとは大体その場受け身を狩る意識を多目に持っておいて投げループを継続させるとよいでしょう。
崖際まで追い込んだときはかなりリターンの期待値が高くなります。実質その場受け身と崖側への転がりとダウンの3択が狩れるような択(投げた後に反転して空後がかなり強い。)をこちら側が選択できるので、あとは残りであるステージ中央へ戻る受け身を狩る意識を強く持っておきましょう。
ある程度%が貯まると上投げからのリターンの期待値がかなり上がります。
相手の変更がおろそかな場合は上投げ連や上投げ膝、上投げ横スマなどのテンプレコンボが決まります。
相手側はファルコンの下投げ、上投げ共に外変更をしていれば安定択になってしまうので崖際で相手を掴んだときはそれを逆手に取って前投げを選択してみると、相手を低く遠くに飛ばせるので復帰阻止の展開が楽になります。

・フローティーなキャラの場合
(マルス、ピーチ、シークなど)
序盤は掴んでから下投げ、そこからコンボに繋げて火力を取っていきます。
相手の変更依存にはなりますが下投げ連も可能なので積極的に狙いましょう。
コンボの火力向上に必須なのが空上の存在です。空上はロータリーでは相手を拾いきれない部分を補ってくれるのでかなり重宝します。それゆえに早く出せるようにしておきましょう。
相手の着地間際を空上で拾ったときは相手のダウンする確率が非常に高いのでダウン狩りをするところまで意識を持っておくと火力の向上につながります。
またショートジャンプからの空上は早く出せればオートキャンセルになるので着地キャンセルが不要というのも強みです。
早い連携で急降下を挟む必要がある場合は着地キャンセルが必要になってきますが、オートキャンセルでも十分なコンボパーツになり得るので空上は早く出せるようにしておきましょう。

自分が空上を出すときの入力は、Xでショートジャンプを出した直後にスティックを少し上に傾けてZを入力しています。
慣れれば空中ジャンプに化けることもなくなるので、この入力方法をおすすめしておきます。

色々と長くなりましたが、とりあえずこの辺で一旦終わります。
続いて各キャラ対についても書いていきたいと思います。
読み直してみて新たに書き加えたいことがあればまた更新し直しますね。
拙い長文ですが読んでくださった方ありがとうございました。