MARSです
EVO2013 LQF の名試合を思い出して、第二弾ということで解説していきます

筆者が一番好きな海外プレイヤーであるDr.PeePeeと、筆者の考える最も理想形に近いピーチを操るArmadaの名試合

いずれも使い手でない上に、特にピーチへの知識が乏しい筆者ですが
どちらかと言うとファルコの方が詳しいつもりなので、PP視点寄りで書いていきたいなと

まず、PPの差し込みについての注目すべきポイントを述べます・・・が

ピーチの差し込みの特徴

その前にファルコの対ピーチの差し込みの特徴について少しお話しましょう
ピーチは、空中技、しゃがみ、ガードからの暴れはいずれも早く、ファルコのブラスターをヒットorガードした後にファルコが差し込みを狙っても、暴れからの手痛い反撃を与える機会があります
逆に、近距離or密着状態でブラスターをガードさせた場合はどうなのかと言いますと、ガードからの非常に早い暴れをArmadaは特に高い精度でこなしています
また、シーリフからのGC投げも怖いと言えます

PPの差し込みについての注目すべきポイント

さて、この試合ではArmadaのブランクが祟っているのか、シーリフ精度が低くPPは低空浮遊攻撃(もしくはSJスピン暴れ)を潰す高めのブラスター、差し込み速度を速める為に低めのブラスターを使い分け、近距離におけるブラスターからの差し込みを数多く通していた印象です
加えて、ファルコ使いの中でも一つ頭が出たPPファルコの高火力が彼に勝利をもたらした最大の要因であると言えるでしょう

PPファルコの勝因1「高火力でありながら深追いをしない」

しかし、PPが対ファルコでかなりの実力を発揮するArmadaに勝利を収めた要因は他にも指摘出来ます
その1つとして、PPファルコの大きな長所である、「高火力でありながら深追いをしない」ということが挙げられるでしょう
2試合目の戦場の後半戦では、追い上げの為例外も見受けられましたが、PPが優勢を保っている状態では“常に”「空中攻撃~リフの後で更に固め続けることをせず、大ジャンプで中央台に離脱する」ということを繰り返し、Armadaの素早く高精度の暴れを“拒否”し続けています
上記で書いた近距離のブラスターからの差し込みが多い上、このように徹底した差し込み後のリスク管理を徹底されることは、かなりのプレッシャーとなる筈です
ファルコ長所である“ローリスクな差し込み”と、“高い性能のリスク拒否”を存分に活かしていると言えるでしょう

PPファルコの勝因2「空中攻撃の着地地点の調整」

また、これだけではなく差し込みの際、空中攻撃の着地地点にも注目したい所です
PPは、ピーチにドリルを使用する場合ピーチに密着した状態で着地することによって、ドリル→リフ後のノックバックや、ジャスガされた場合のノックバック等によって生ずる、ピーチの暴れのチャンスの芽を的確に奪い
JNAを使用した場合はピーチの背後に着地すると共に距離を開け、着地後にガードを入力することでピーチの暴れによる反撃を許しません
Armadaの暴れに対してしっかりガードし、更にそれに対する反撃として空中後を見舞う等、存分に対策しています

ファルコというキャラの仕様上、ラインを失ってしまうと性能を発揮できなくなります
引きながら空中後を使うことも出来なければ、ブラスターを打ち続けることも出来なくなります
Armadaピーチは、DA、シーリフ、浮遊を用いてラインを詰め、甘えたジャンプやブラスターを許しません
もしくは、浮遊攻撃の対ガードの強さを活かし、読み合いから崩しにかかります
その際の火力の高さは普段から彼の動画をご覧になっている方からすれば周知と通りであり、彼の必勝パターンであるとも言えます

しかし、PPはEVO2013ではそれすらも許しませんでした
例を挙げると、
DAに対して我慢強くガードを張り、最も単純でありながら有効であるDAによる崩しをしっかりと拒否しています
これは動画の随所で確認することが出来るでしょう
また、要所要所で大ジャンプJNAを使い、中央台に着地することによってピーチの浮遊を潰し、ピーチの主要な崩し手段である浮遊クラウン対策を極めてローリスクな行動で対策しています
それと同時に、中央台に着地することで失ったラインを回復し、状況を仕切りなおすことにも成功しています

総評

総評と致しますと、
Armadaはブランクがあるのか、シーリフ精度が低く、結果的にPPの近距離におけるブラスターと差し込みを幾度となく許し
そしてPPは様々なリスク分散手段を使ってピーチ対策を更に仕上げたことによって試合の結果が決まったと言えると思います

以上が、主にPPファルコ視点で分析・解説してみたEVO2013 LQF Dr.PeePee vs Armadaの試合でした

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