Twitter で近日記事書きますといいつつすっかり忘れていました、すみません。
 今回は、ダウンして床に激突して「倒れ」状態になった相手に対して、そこそこ強いふっとびの攻撃を当てたはずなのに、ふっとんだ相手が硬直せず、直ぐに動ける状態になっている現象について、恐らくこれだという条件を見つけましたので発表します。

どんな現象?

 言葉だけでは「なにそれ?」って感じになると思うので起こってる動画とその再生時間を掲載します。

 外人もコメントで「wtf? (What the fuck=なんじゃこりゃ)」と言っているように、5:04 当たりでヨッシーの上Bを食らって中央台に倒れたフォックスが、ヨッシーの空中後攻撃を食らって、蓄積%が高いのである程度はふっとびましたが、食らった直後に動ける状態になっています。

 現象発生の定番の例、ファルコの下B。4:48 あたりから、倒れたフォックスに下Bを当てますが、フォックスは行動可能な状態で浮かんでいます。

結論

 何が起こっているのかちゃんと理解していないと、この場合はこう、と限定的にしか覚えられず(=無駄に細分化された知識だらけになってしまう)、知識に応用がきかなくなる為、できれば最後まで読んで欲しいのですが、発生条件から書きます。

発生条件:
7%未満のダメージを与える攻撃を「倒れ」状態の相手にヒットさせる

起こること:
攻撃を受けた方は「倒れ中食らいモーション」になる
(多くのキャラで 13F の長さ。全キャラかもしれないですが調べていません)

※攻撃に設定されているダメージではなく、実際に与えるダメージで決まります
※「すぐ動ける」こと自体は、直接はこの仕様と関係ありません。
 「倒れ中食らいモーション」の仕様として「終了時に空中にいれば、通常落下(いつでも動ける)状態に移行する」というものがあるので、結果として、倒れ中に攻撃を食らった後すぐに動けるようになるだけです

実はこの現象は、こういう状況でも起こっていました、という話

 シークの下投げループの対策に「わざと倒れて、シークには弱で叩き起こしさせる。自分はその弱を上にずらすことで、直ぐに動ける状態になり、空中ジャンプなどで逃げる」というものがあります。
 こういう状況で起こっていたのは、実はこの現象と同じです。

  1. 倒れ状態のときに、7 % 未満のダメージを与えられる
  2. 「倒れ中食らいモーション」になる(全部は確認していませんが、多くのキャラが 13 F)
  3. 「倒れ中食らいモーション」が終わったとき、地上にいれば、倒れ状態が継続するか、起き上がりモーションになるが、空中にいれば「通常落下」状態になる=即座に動ける

 これは、「倒れ中に 7 % 未満のダメージ」という条件さえ満たしていれば、どれだけふっとびが強くても起こります。999 %の倒れ状態のプリンにファルコの下Bを当てても起こります。
 「倒れ中食らいモーション」の発生条件が 7 % 未満なので、ものすごい速さでふっとんでいても、コマ送りしてみると倒れ中食らいモーションをしながらふっとんでいることがわかります。

7 % 以上の攻撃を当てたらどうなるの?

 7 % 以上の攻撃だったらどうなるのかというと、「待機状態で食らったくらったときと同じ」結果になります。ダウンするようなふっとび値 (80 以上) になるならダウンするし、そうでなければ普通にのけぞります。

条件に気づいた経緯

 調べプレイをできる人が増えることを祈って、参考までに条件にどのようにして気づいたのか、経緯を書いておきます。

  1. 前提:ファルコの下Bでなることは知っていて、でも必ずなる訳ではないことも知っていた。他の技でも見たことはあった。また、どこかで「ワンパターン相殺がかかると起こる」とも聞いたことがあった。
  2. 下Bを1回あててから倒れ状態の相手に当ててみる→起こらない
  3. 下Bを2回連続で当てた状態でやってみる→起こった
  4. 下Bを3回連続で当てた状態でやってみる→起こった
  5. キャラの体重が関係してたりするだろうかと思い、C.ファルコンとプリンでやってみる→どっちでも同じ条件下で起こった
  6. 「ふっとび値が関係しているのだろうか」と思い、999%のプリンに対してやってみる→起こった
  7. つまり、ふっとび値は直接的な関係はない
  8. ワンパターン相殺の倍率は、
    1回連続で当てた後: 0.91
    2回連続で当てた後: 0.83
    3回連続で当てた後: 0.76
    となっている。色んなワンパターン相殺の状態により、倍率がいくらのときから発生するかを調べてみる
  9. ワンパターン相殺倍率が 0.88 だと起こらず、0.87 だと起こることが分かった
  10. それぞれの倍率のときのファルコの下Bが実際に与えるダメージは、7.04 % と、6.96 %
  11. しきい値は「7 %」と推測
  12. 7 %「以下」なのか「未満」なのかを調べようと考える
  13. 7 % に設定されている攻撃(マルスの上Bの後半あたり、ヨッシーの空中後攻撃の一段目)で、ワンパターン相殺が起こっていないときに当ててみる→起こらない
  14. 条件は 7 %「未満」であると断定

 このようにして答えにたどり着きました。

例に上げた動画

ヨッシーの空中後攻撃

  1. 新品のヨッシーが最初に 4:58 で 7 % の空中後攻撃をガード不能でヒットさせる
  2. 5:03 で空中上攻撃を当てる
  3. で上B(卵)を当てる
  4. この時点で、ワンパターン相殺の技履歴は
    [上B, 空中上, 空中後, –, –, –, –, –, –]
    となっていて、空中後攻撃のワンパターン相殺倍率は 0.93 、つまり与えるダメージは 6.51 %
  5. 卵で中央台にダウンしたフォックスに 6.51 % の空中後攻撃が当たる
  6. 現象発生

ファルコの下B

  1. 新品のファルコが 4:43 で空中後攻撃をヒットさせ、下Bをヒットさせる
  2. 掴んで後投げをする(後投げの時に撃つブラスター3発はワンパターン相殺の履歴には含まれないっぽいので、履歴には一つだけはいる)
  3. 前投げ
  4. 下B→空中ニュートラル攻撃→倒れる
  5. この時点で、ワンパターン相殺の技履歴は
    [空中N, 下B, 前投げ, 後投げ, 下B, 空中後, –, –, –]
    となっていて、下Bのワンパターン相殺倍率は 0.87 、つまり与えるダメージは 6.96 %
  6. 倒れたフォックスにリフを当てる
  7. 現象発生